2008年01月03日

箱根駅伝

 1月2日と3日に箱根駅伝が行われた。私の出身大学は中央大学であるが、私は早稲田大学の大学院も卒業している。そして私が行っていた高校は東京農業大学の付属高校である。従って、今年の箱根駅伝には、中央大学、早稲田大学、そして東京農業大学と、私にゆかりのある3大学が出場している。自分の出た学校の後輩が駅伝でがんばっていると思うと思わず応援に熱がこもる。箱根駅伝に関するこうした感情は、東大とか京大を出た人には味わうことができないだろう。ざまぁみたか。

 それはさておき、上記3校の中で私はどこを応援するか。中央大学である。中央大学は、箱根駅伝の出場回数、連続出場記録、優勝回数、そのいずれをとっても頂点に君臨している。箱根駅伝屈指の伝統校である。そして、自分の母校の先輩、同輩、そして後輩がテレビに出て運動でがんばっているのを目の当たりにするのは、実は箱根駅伝での中央大学が初めてなのである。とりわけ私の中学時代の後輩が中央大学法学部に入り、そして箱根の坂下りをトップで走ったのをテレビで目の当たりにして胸を熱くし、それ以来駅伝といえば中央大学というスリコミがなされてしまったわけである。無論、私が大学院に入ったときも、武井、櫛部といった一流ランナーが早稲田全盛時代を支えたのであるが、そのときも、やっぱり箱根駅伝といえば中央大学であった。

 さて、今年の中央大学はというと、7位である。私の印象だと毎年3位〜5位には毎年入っている。しかしここ数年はシード権を取れてよかったというような順位ばかりである。今年のシード権も、もし順天堂大学や東海大学がリタイヤしなかったら、危うかったかもしれない。ここ4年位は、上野君というスーパースターがいたが、それでもこの順位というところをみると、他が全く育っていなかったのだろう。
 特に山の神を育てられなかったことは痛いと思う。例えば、第77回箱根駅伝往路(2001年1月2日)では第5区で藤原正和君がじわじわと山登りで追い込み、最後下り坂で先行する二選手を一気にごぼう抜きにして疾走し、あっという間に復路優勝を飾ってしまった。あのときの藤原君の走りは神ががっていた。中央大学が優勝争いに絡むとしたら、こういう選手が一人欲しいところだろう。今年の中央大学は、第4区までいい線行っていたが、結局山の神がいなかったばかりに失速し、シード権争いに回ったのである。何はさておき山の神を育てないと中央大学の箱根駅伝の将来は暗い。無論山の神を勝負どころと出来るだけの選手層の底上げも必要だが。

 駅伝のような集団競技は、いくらスーパースターが一人いてもそれだけではダメで、それをうまく生かす全体の底上げと、各区間で極端な落ち込みがない様に人を配置することが大事であることがよく分かった。ちなみに同じ中央がついた中央学院大学は、一人いる篠藤君というスターを生かして予選会出場校ながらもうまく3位に入ったと思う。

 中央大学は1996年に駅伝で総合優勝して以来しばらくの間総合優勝から遠ざかっている。ちなみにその総合優勝のときの陸上部の監督は石部安浩教授であった。今を去ること20年少々前、私が大学2年生のとき、石部教授には体育実技(陸上)でお世話になった。
 石部教授の授業は一風変わっていて、学生にメニューを作らせた上これを前提とした運動を学生にさせるのである。そのメニューは、体育実技で達成すべき目標を書かせ、そのために必要な運動をプログラムさせ、実際にそれが達成できたかどうかを記録する、というものである。私の場合は、司法試験の勉強をしていたため、司法試験の勉強に必要な持久力をつけることを目標とし、そのために持久走でトラック10数周をし、その過程でアップでスローペース何周、トレーニング何周、クールダウン何周というものだった(何となく今の自転車ローラー台トレーニングと似ている)。

 このような体育実技の方法論は極めて合理的であると思う。従来体育というと、やれ気合だ根性だという精神論が先走った印象があって抵抗感があった私にはとても新鮮だった覚えがある。気合だ根性だという精神論も最後の最後では必要なのだろうが、トレーニングにおいては、そもそもトレーニングの目的は何で、その目的を達成するためにどのようなトレーニングをすべきか、という発想がまずあってしかるべきだろう。そういうきちっとした頭のできた指導者のもと学生が努力を積めば、結果は後からついてくる。

 その石部教授は2008年3月で定年退職する。現在の中央大学の駅伝監督は、石部教授に比べると大分若い人のようだが、石部教授が駅伝監督だったころと比べるとどうなのだろうか。中央大学のいちOB、そして中央大学の教師として、ささやかながら中央大学駅伝を来年も応援する。

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posted by goiss at 19:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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