2007年12月18日

最近の猟盤

【12月16日】

 この日、そろそろタモリのCDが再発だなぁと思い、CD屋に様子を見に行くことにする。10月ころだったか、タモリのCDが12月に再発されるとの報が入り、タモリのCDの再発を首を長くして待っていた。

 タモリの作品は、「タモリ」「タモリ2」「How About This」の3作がCDになっている。とりわけ、「タモリ」「タモリ2」は、かつてタモリが「イグアナ」とか「中洲産業大学教授」とか「4ヶ国語マージャン」など、結構斬新な芸を披露するピン芸人として一世を風靡した時のネタを展開しており、実に興味深い作品である。しかしながら、十数年前にCD化されて以来ずっと廃盤であり、ヤフオクでは幻盤として万単位の高値で取引されていたものである。今回このような作品がCD化されるため、初期タモリの前衛的な芸風を廉価で堪能できるようになった。まことに喜ばしいことである。

 今回は上記「タモリ」「タモリ2」にくわえて、「ラジカル・ヒステリー・ツアー」が初めてCD化される。これはネタを披露するアルバムではなく、The Square(当時)やThe Playerをバックにタモリが歌唱を披露するというアルバムである。

 ちなみに、「タモリ」「タモリ2」のあと、「タモリ3」というアルバムがあって、これは前2作よりも更に過激なネタをやっているらしく、そのため著作権だ何だとすったもんだした挙句、新星堂チェーンから発売されたが、1ヶ月で3万枚売ったところで結局新星堂がギブアップして廃盤になってしまったということである(この当たりは宮住俊介氏のブログに詳しい)。こちらも併せて復刻して欲しいものだがそれは無理だろうか。

 そういうわけでこの日はまず秋葉原に出向く。タワーレコードを見るが、最近石丸soft3の希少CDの品揃えも侮れないので、石丸soft3にも出向こうと思う。

 タワーレコードの目標はタモリだけで、特に他のCDには関心はない。そこで店内を一瞥すると、どうもタモリのCDが売っている様子が全くない。店内のインフォメーションボードにもタモリのCDの宣伝が全くない。どういうわけだろう。タモリのCDを売ることなど全く考えずにジャリンコのへたくそな歌のCDを売ることばかりを考えているのだろうか。タモリがない以上この日はタワーレコードにいる意味はないので、とっとと引き上げる。

 タワーレコードを出て次は石丸soft2に出向く。ここは昔CDの他総合家電の店舗だったが、最近の石丸電気の店舗整理のため、7階建て位の巨大なビル全部がCDやDVDの店になってしまった。そのため、各フロアは、がらんとして妙にだだっ広い感じ。平日にここに行くとだだっ広いフロアに誰も客がいなくて何となく寂寥感がある。1階が邦楽の売り場になっているのでぶらぶらタモリを探していると、ちゃんとタモリのCDのポスターが貼ってある。そこにはタモリのCDは12月19日に発売される旨書いてある。ああタモリはこの日ではなかったと思いsoft2を出る。

 タモリがなかったのでこの日購買意欲を殺がれ、よせばいいのに念のためsoft3に入る。ここの6階輸入ジャズCD売り場では、どういうルートを使うのかいわゆる「レア本」に掲載されている希少CDが売っている。その値段がすさまじく、3000円台とか4000円台というのはまだかわいいほうで、中には1万円台のCDもちらほらとある。いくら希少盤とはいえ、CDに1万円以上出すつもりはない。あと適当にブラブラと店内を見るが、特に気を惹く作品は見当たらない。そのためそそくさと店を出る。

 タモリがないので落胆し、こりゃうちで寝てればよかったと思う。完全に購買意欲をそがれ、日が西に傾いたので、もう帰宅しようかと思った。しかしお茶の水が近いのでよせばいいのにディスクユニオンお茶の水ジャズ館に行こうと思い総武線に乗ることにする。それにしても猟盤のモチベーションをなくしているのに、わざわざ臭いジャズ・オヤジの巣窟に出向くとは全く業が深い。

 ディスクユニオンお茶の水ジャズ館2階中古CD売り場に行くと、以外にも若者が結構多い。行儀が悪くて臭いジャズ・オヤジにまみれて中古盤を漁ることを想定していた私は何となく救われたような気持ちになった。それでも無論情熱的なジャズ・オヤジもいて、中古売り場には適当に熱気があった。

 新入荷の棚をブラブラと見たが特に興味深い品はないので他の棚を見る。すると、国内盤の廃盤CDと思しきCDがズラリと並んでいる。どうもこの日お茶の水ジャズ館の国内廃盤CDセールのようだ。石丸電気など他の店では2,345円で売っているVito Price “Swinging the Loop”が、相変わらず廃盤CDとして5,000円を超える値段で売られている。それでもかつての「レア本」出版を契機とした廃盤CDバブルは落ち着きをみせている。例えばかつて5,000円以上した”Zoot Sims in Paris”は、現在3000円台になっている。もう一声という感じではあるが、何となくバブルの崩壊振りがよくわかる。

 廃盤CDの棚をブラブラと見ると、一枚光るCDが。J.F.K ”Thunder and Rainbows”である。3990円という値段に若干躊躇したが、逆にこのレア盤にこの値段でお目にかかることもそうそうありえないだろうと思い、廃盤は見つけたときが買いどきという金言に従って0.00000001秒後には手中に収めることにする。中々いいものを取得したわいと思いおなかいっぱいになる。念のためブラブラと店内を見るが、特に金を払って欲しいものは見当たらなかった。結局この作品を入手する。一応3階の新品CDフロアも見るが、特に興味深い作品はなかった。結局J.F.K.の作品を購入してお茶の水を後にし家路を急ぐことにする。

【12月17日】

 タモリの旧作の再発が12月19日であることがわかったが、大抵の場合でかいCD屋だと、その一日前に販売を始めることが多い。ひょっとしたら17日の夜にはタモリの旧作を置いていないかと思い、この日数寄屋橋及び銀座のHMVに出向く。しかし、タモリの旧作はまだ双方の店には置いていない。そもそも双方の店はタモリの旧作の設置はおろか、タモリの旧作の再発の旨の公示すらしていない。HMVは日本でCDが売れないので、日本からの撤退も検討しているようだが、タモリの旧作の公示もしないようでは、「HMV逝ってよし」と思う。

 しかしせっかく銀座に来たので、あきらめの悪い私は性懲りもなく山野楽器へと向かう。ここならひょっとしたらと思って山野楽器に入るが、果たしてタモリは置いていない。これでは仕方がない。せっかく来たからジャズCDを見て帰るかと思い、3階のジャズCD売り場に行く。寺島靖国撰のJazz Bar 2007がBGMにかかっていて、いい雰囲気である。そこでブラブラと店を見る。

 女性ヴォーカルの棚を見ると、私がちょっと気にかけているEmilie-Clair BarlowのCDが売っている。この人、ドスの聞いた黒人ジャズヴォーカルとは対極にある、かわいい系統のヴォーカルの人である。ドス系のヴォーカルももちろん好きだが、私はBlossom Dearieのようなかわいい系統のヴォーカルを特に好む。そういうわけで、Emilie-Claire BarlowのCDはいつか買おうと思っていた。

 その人のCDを見ていくと、この人の”Happy Feet”という作品を見かける。Rhythm Tracksというレーベルからは、この作品のほか2作品が出ているが、この”Happy Feet”という作品は、どういうわけか実際に見かけたのは初めてである。関心のあるミュージシャンの作品であるのもかかわらず、あまり見かけないCDを買い損ねて入手困難になってはたまらないので、これは買うことにする。

 後適当にブラブラと店を眺めているうちに閉店の時間となった。ここは午後8時が閉店時間。ちょっと閉店が早い。店内に流れる蛍の光に追い立てられるように店を出て、そろそろクリスマス色のついてきた銀座を後にする。

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posted by goiss at 01:25| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもはじめまして。
タモリ氏のアルバムはその昔、手に入れまして、しばらくは面白い、面白いと喜んでいたのだけど、何かタモリ氏の真骨頂に近くて遠い、似て非なるモノに思えてきた。
それは「笑っていいとも」などの構成を担当している高平某のヌルい演出にあると気付いた。
高平某の路線と言うのは、本人はマニアックな発言をしてはいるものの、萩本某や小堺某と同じようなお茶の間ウケの無難な甘口路線である。
それは「タモリ3」でも同じで、過激でも何でもなくて、良くできた替え歌のレベルだと思う。それはプロによる凝ったアレンジがなされているけれど…。
Posted by 只野 通行人 at 2011年08月30日 18:23
>只野サマ

コメントありがとうございます。なるほどタモリ氏のアルバムは高平某氏の演出ですか。なるほどそれはぬるいわけですね。それにしても
「タモリ3」を聴かれたことがあるとはなんともうらやましい。タモリの参加する作品の音楽スタッフには腕利きがそろっていて、実にいい仕事をしますねぇ。あとはタモリの音楽性なのですが・・・・。
Posted by goiss at 2011年09月04日 19:40
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