2007年10月07日

最近の猟盤

【10月1日】

Shirley Scott / Trio Classics Vol.1 (prestige, 1958)@ディスクユニオンお茶の水ジャズ館(輸入・中古)
Petula Clark / Petula 65 (sequel records, 1965), Petula 66 (Sequel records, 1966)@ディスクユニオンお茶の水ジャズ館(輸入・中古)

 この日早めの帰宅のため久々にディスクユニオンをのぞいてみる。新入荷の棚を見ると、Petula Clarkの標記作品があり、かつ値段が800円程度であった。この人の作品を私はほとんど見たことがなく、かつBlossom Dearie等のかわいい声系統のシンガーと聞いていたので、ちょっと興味があった。それゆえこのCDを買うことにする。
 買って家で聞いてみたところ、確かに通常のジャズシンガーに比べるとかわいい声系統の人とは思うが、いまいちかわいい度につき突っ込みが足りない感じ。無論Blossom Dearieの声の魅力には、はるかに及ばない。いかにBlossom Dearieがone and onlyの個性を持ち合わせているかがよくわかる。Petulaは特にこちらから好んで買いたいなぁという人ではない。800円だからまぁ買ってもよかったが、1400円位出して欲しいという感じではない。

 PetulaのCDをキープした後、ブラブラとCD売り場を見ていると、オルガンCDのブースにShirley Scottの標記作品を見つける。私は”Brazil”という曲が好きで、Shirley Scottが”Brazil”を吹き込んだ作品が存在することは知っており、その作品を探していたのだが、なかなかお目にかかれなかった。標記作品は、”Great Scott!”と、”Shirley’s Sounds”という2作品(1958年5月23日に両作品ともに録音)を2in1としたお買い得CDである。そして、”Great Scott!”の方にお目当てのBrazilが入っていた。これらの作品はCDでお目にかかったことがないのでこの際購入する。
 上記Petulaは当たりという感じではなかった。しかし、Shirley Scottの方については、Brazilが入っていることもさることながら、この人のオルガンはコテコテにファンキー過ぎず、ほどほどに上品な感じであってなかなか好ましく、よい買い物をしたなぁと思っている。

【10月5日】

Lonely and Blue / Beverly Kenney (SSJ, 1952頃)@ディスクユニオンお茶の水ジャズ館(新品、国内)

 この日ディスクユニオンお茶の水ジャズ館に大した期待もせずにちょいと寄ってみる。まず2階の中古CDのフロアに行ってみると、例によって団塊近辺の濃密オヤジで込み合っており、早くも店を見る気が失せる。それでも店の在庫を目を皿のようにしてみるが、一見してろくな在庫がないのがよくわかり、濃密オヤジで込み合う店内とあいまってみるみるうちに店を見るモチベーションが下がる。「今日の中古はダメだわ」と思って、3階の新品CDフロアに行く。

 店に入ってすぐのところに新譜売場がある。そこに展示されている新譜をぐるりと見渡すと標記Beverly Kenneyの作品を発見する。そういえばスイングジャーナルでBeverly Kenneyの復刻盤の紹介がしてあることを思い出し、「ああこれがそうだったな」と思って買うことにする。この人の可憐でみずみずしい声を私は結構気に入っているため、私はこの人の作品を結構CDで持っている。この人若くして亡くなっているためこの人の残したアルバムは少ない。そのためこの人の作品を集めていると、知らず知らずのうちにこの人の作品を全部持っていた、ということになる。
 以前、SSJ(シナトラ・ソサエティ・ジャパン)から、この人の未発表の作品が出された。今回の作品もSSJから世界初登場と銘打っての作品である。この類の作品は、気がつくと消滅していることが多い。すでに私がこの日この作品を見つけた時点で新譜売場にはこの作品1枚しか残っていなかった。これは買わざるを得ないであろう。そういうわけで、この日はこの作品を買っておなかいっぱいになり帰宅する。

【10月7日】

Beverly Kenney / The Basie Ites (Roost, 1956)@ディスクユニオン吉祥寺ジャズ館(中古・輸入)
Bill Evans Monica Zetterlund (West Wind,1975)@ディスクユニオン吉祥寺ジャズ館(中古・輸入)

 この日本当に久方ぶりにディスクユニオン吉祥寺ジャズ館に行ってみる。この吉祥寺ジャズ館はCDとLPが同じフロアに並べられているため、フロアにいるオヤジの濃密度がかなり高い。CDをみるオヤジよりもLPをみるオヤジの方が圧倒的にマニアックかつパラノイアックである。そのため、店の空気が何となくCD売り場だけのフロアと異なるのである。従って、勢い込んで人がみているCDのところに手を伸ばしてくるような無礼なオヤジも多く、なかなか油断ならない。

 この日最初いくつかの段ボール箱に入れられているCDを見る。どうもCDを様々なカテゴリー(例えば、女性ボーカルとか、新入荷とか、ノーマというレーベルのCDとか)にわけてプチセールをやっているようだ。

 女性ボーカルのダンボール箱は3つあって、そのうちのひとつをハゲ頭のジャズオヤジが目を皿のようにして漁っている。私はその他の2つの箱を一瞥し、標記作品のうちまずBeverly Kenneyの作品を見つけ出してその0.0000000001秒後にはこれを手にとって確保する。
 Beverly Kenneyの作品は、最近そのほとんどがCD化され、かつ容易に入手することができる。しかしながら、不思議なことに”Basie Ites”という作品だけは、15年ほど前にフレッシュサウンド及び東芝EMIからCD化されて以来、全く再発されておらず、久しく廃盤のままである。中古屋でも、この作品だけはそう頻繁にお目にかかれるものではない。従って、ディスクユニオンお茶の水ジャズ館の中古CD売場の廃盤CDセールだと、間違いなく3000円を越える値段で販売されるであろう。しかしながら、この日はこの作品1680円で販売されている。
 いわゆる「廃盤掘り起こし本」に載っているような希少CDを中古屋がリストアップして廃盤CDセールで目の玉が出るような高値で売るというのが近時の傾向である。しかし、「廃盤掘り起こし本」には出てこないようなものであっても、希少CDはいくらでもあり、中古屋のチェックにもれた希少CDをリーズナブルな値段で取得するのはひとつの中古CD漁りの楽しみである。

 その後他の棚をブラブラと見て購入候補となるCDをいくつかキープしたのち、再び女性ボーカルのCDの段ボール箱を見る。女性ボーカルCDの入っている3つの段ボール箱のうちひとつをハゲ&ヒゲのジャズオヤジが目を皿のようにしてあさっている。私は他の2つの段ボール箱を一瞥し、標記作品のうち”Bill Evans Monica Zetterlund”を一瞬で見つけ、その0.000000001秒後にこれを手中に収める。
 Phillipsレーベルから出ているBill EvansとMonica Zetterlundの作品は極めて簡単に入手できる。しかしこのBill EvansとMonica Zetterlund競演の作品は15年位前にWest Windから発売されて以来長いこと廃盤のままである。この作品を見つけるのは相当困難である。再発の可能性は皆無に等しいと思う(もっとも最近、Bill Evansのようなメジャーなジャズミュージシャンであれば、GambitやLonehill recordsが、奇跡的に希少CDを再発するケースはあるが。)。そうしたCDを、この日は1300円で入手することができた。

 この日、ジャズオヤジが髪の毛振り乱して−いやそのオヤジには髪の毛なかったな−CDを漁っているのを尻目に、寸時に希少CDを廉価でキープすることができた。これらのCDを発掘できないとは、意外とこれらのジャズオヤジたちの目は節穴なのかもしれない。それとも、標記作品はすでに取得済みなのだろうか。それらのジャズオヤジたちが手にしていたCDから推測すると、そうは見えなかったが。

 他にも購入候補のCDはあったが、上記2枚に比べればクソみたいなものだったので、上記2枚を早々に購入し、おなかいっぱいになって吉祥寺を後にする。

人気blogランキングへ←是非ワンクリックをお願いします。


posted by goiss at 22:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。