私は高校1年生の時に電話級アマチュア無線技士を養成課程講習会に行って取った。小学生の頃からアマチュア無線に関心があり、小学校を卒業した直後の4月に電話級の国家試験を受けたが落選した。
その後高校に入って物理部に入り、部室にTS-520というトリオの古の名トランシーバーがあったので、そこでクラブ局を運用しようと思って仲間と夏休みの間電話級アマチュア無線技士の養成課程講習会に通った。
この養成課程講習会は日本アマチュア無線連盟(JARL)が主催していたもの。40時間、10日間にわたって行われる結構タフなもので、修了試験に合格すると電話級アマチュア無線技士の免許証を取れる。そこに通って高校1年生の時に電話級アマチュア無線技士の免許証を取った。
しかし、生徒会をやったり受験勉強が忙しくなったりして結局クラブ局を開くことはできなかった。その後も免許証だけは持っていたが自分の無線局を開局するには至らず、ペーパーハムのままであった。
その後、JVCKenwood(旧トリオ)で法務部長をやったり無線を愛好する法律家協会(無法協)に入ったりして刺激を受け、無法協10周年を機に無線局を立ち上げてみるかなと思い立った。そして無法協10周年記念のパーティーで、アマチュア無線局開設します宣言を行い、さしあたっては今までの電話級(現第4級アマチュア無線技士、4アマ)から、3アマへのアップグレードを行い、余勢をかって第2級アマチュア無線技士(2アマ)の免許をとってOn The Airする野望を述べた。
昔は2アマを取るには国家試験に合格するしかなかったが、今では日本アマチュア無線振興協会(JARD)が主催するe-learningの養成課程講習会を受講して修了試験に合格の上取ることができる。こちらの方が国家試験よりもハードルが低い。だがこれを受講する前提として3アマを取得しなければならない。
3アマも国家試験で取得することができるが、電話アマを持っていると、1日で済む3アマ養成課程講習会を受けて取ることができる。そこでは無線工学2時間、電波法規4時間の講義を受けた後に修了試験で6割の点を取れれば3アマ合格である。
昔の養成課程では数十時間の講義の受講が必要だったのだが、今では一日の講義で完了する。しかも、昔は3アマに相当する電信級アマチュア無線技士だと、電気通信術(モールス符号による通信)の送受信の実技が必要だったのだが、今では電気通信術は電波法規の一部に取り込まれている。アマチュア無線技士の免許を取るのもずいぶん楽になったものだ。
そんなわけで7月に入って3アマの養成課程講習会の日程を検討し、一番早い8月6日のコースを申し込んだ。昔みたいに講習会はJARLにより主催されているのではなく、三つくらいの業者が行っている、私はそのうちJARDが行っているものを受講する。ネットでの申し込みが可能で、受講料は14,950円。
8月6日の当日巣鴨駅から徒歩5分くらいのところにあるJARDの教室に赴く。8時半開場で、8時半ちょうど位に到着し、ちょっと早すぎたかなと思ったら、会場の大半の席が埋まっていた。ぱっと見だいたい30名くらいの参加者。平日にもかかわらず大盛況である。しかも、夏休みを利用した小学生は2名しかおらず、大半は大人。中にはワタシが所持しているもののように紙の二つ折りの免許証を持ったオッサンもいた。今はアマチュア無線の免許証はカードになったものであり、紙の二つ折りの免許証は数十年前のものである。
座席が指定されていて、指定座席には本日使用する「第3級アマチュア無線教科書」「模擬試験問題集」「短縮コース資料」が机上に置かれている。
「第3級アマチュア無線教科書」は、無線工学と電波法規(モールス符号含む)で、A4版で130頁くらいのもの。ワタシが40年以上前に養成課程講習会で使ったJARLの教科書は、その2.5倍くらいのページ数があって、内容ももっと詳細であった。この数十年間でアマチュア無線の免許を取るための勉強も随分少なくなったものだ。「模擬試験問題集」は、無線工学と電波法規の双方につき、10問一組の模擬試験が4セットついている。
9時から30分ほど受講上の諸注意や書類の記入。この講習会では、受講者の9割以上が修了試験に合格して3アマの免許を取るので、この段階で免許証の申請書を書いて出す。
9時半から、まずは2時間(1時間ごとに10分間の休憩が入る)無線工学。この日の講師は小磯光信氏。この人はCQ Ham Radioの元編集長。授業では「アマチュア無線教科書」と「模擬試験問題集」を教材として使用する。
「修了試験は模擬試験問題集の中から出ます!!」と小磯氏は高らかに宣言し、その上で、修了試験に出る部分だけをアマチュア無線教科書からかいつまんで読んで受講生にその部分をマーカーでマークアップさせ、さらに受講生に唱和させる。その上で関連する模擬試験問題集の問題を解説する、という感じで淡々と授業を進める。
受講する側にとっては、出題される問題と、その解答および回答のためのロジックだけを講義され、余計なことはほとんど言わないので、能率的でいい感じだった。
そんなわけで、午前中の2時間の講義だけで、修了試験の対策は完璧にできてしまい、無線工学については何の心配もいらなくなった。
50分間の昼休みを挟んで、午後4時間(1時間ごとに10分間の休憩が入る)電波法規。こちらも基本的には修了試験に出る部分だけをアマチュア無線教科書からかいつまんで読んで受講生にその部分をマーカーでマークアップさせ、さらに受講生に唱和させた上で関連する模擬試験問題集の問題を解説する、というものだが、無線工学に比し電波法規のパートは時間的に余裕があるため、電波法規のところは修了試験に出ないところも含めて一応テキスト全部読み上げる。
それでもテキストの解説(というより読み上げ)は3時間で終わり、最後1時間は仕上げ問題を行う。まずはモールス符号の聞き取りの練習。と言っても、この日出題されるモールス符号としては、「W」「L」「7」「8」だけ押さえておけばよいと授業中に小磯氏が述べていたので、これらのモールス符号の聞き取りの練習のみ。続いて模擬試験問題集の無線工学・電波法規のそれぞれの第4セットの問題を解く。その後小磯氏がその模擬試験問題集掲載の問題を独自に編集し、無線工学・電波法規各20問から成る模擬試験を解く。
模擬試験問題集は、無線工学・電波法規それぞれ10問×4セットから成るものだが、その中でも重複する問題が少なくないため、実際のところは各科目20〜30問前後になる。なので、小磯氏が編集した20問の模擬試験問題をやっておけば、6割の合格点は優にキープできる。もっと言うと、模擬試験問題集の問題と解答はほぼ暗記してしまっていて、修了試験には何の不安も感じなかった。
そんな感じで6時間の講習を終えて最後修了試験。無線工学10問、電波法規10問、計20問を1時間で解き、それぞれの科目で60%の得点を得れば合格である。17時半から試験であったが、私はものの10分も経たないうちに20問全部解答し、おそらく全問正解と思われる。
試験開始から20分経つと退場できるが、ほぼ全員と言っていいくらいの人たちが20分で退場していた。
そんなわけで18時前に巣鴨の講習会場を後にした。昔10日くらい養成課程講習に通って電話級の免許を取ったころに比べると、アマチュア無線の免許を取るのも楽になったものだ。
ちょうど巣鴨にいたので例によってファイト餃子に寄っていく。時間が早かったせいか混んでなかった。それほどおなかが空いたと言う感じではないので、この日は控えめに餃子15個と生ビール。例によって餃子パクリ!!ビールグビり!!ウメーッ!!ウメーッ!!餃子パクリ!!ビールグビり!!ウメーッ!!ウメーッ!!以下大人の復横跳び食べの繰り返し。日和って餃子15個にしたが、20個にしておけばよかったと後悔する。
8月6日に修了試験を受けて、まぁ間違いなく満点で合格だろうなとは思っていたものの、試験に弱いワタシとしては万が一のことも考えてこのところソワソワクネクネしていた。
大体試験が終わってから5日後くらいにはJARDのHP上で速報版で合格発表があるのだが、今回土日祝の三連休が入ったせいか発表は遅め。この日もJARDのHPの速報ページを見ては「今日もまた発表はナシかな」と思っていた。
ところが!!8月13日の午後6時47分ころJARDの速報ページを見ていると、何と8月6日の修了試験の結果の速報版が発表されているではないか!!恐る恐るページを見てみると、私の受講番号が書いてあって私が合格したことを確認した。そのとき受講したほとんどの方が合格している。
その後8月14日にメールが来て、正式に合格通知をいただく(合格通知は別途書面でも送付される。)8月6日にすでに3アマの免許証の申請書類は出していてJARDの方で当局(関東総合通信局)に出してくれ、かつ講習会の受講料に免許申請料は含まれているので、あとは関東総合通信局から3アマの免許証が来るのを待つばかり。
これで高校1年生、16歳の時に電話アマの免許を取ってから、何とおよそ44年の時を超えて3アマに免許をアップグレード。2,3日してJARDから正式に合格通知が来て、1か月後くらいに3アマの免許証が送付される見込み。
3アマの修了試験に合格したことで、JARDの2アマ養成課程講習会の受講資格をゲットした。9月から講習会の申し込みが始まり、10月から開講なので、こちらを受講してまずは2アマまで取得したい。
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