2018年10月26日

BRM1013あおば400km諏訪(その4・完)

BRM1013あおば400諏訪(その3)からつづく)

【通過チェックポイント2〜PC5まで】

さて一向に雨勢が衰えないので、覚悟を決めて雨中ブルべに出撃する。まずはおひめ坂通りへ左手に郵便局がある交差点を左折するのだが、その交差点を通り過ぎてしまったようで引き返し、ゆっくりと走行してその交差点を見つけておひめ坂通りに入る。道を探しながら雨に打たれるのはすごくイヤ。そこを1キロ少々走行し、福源寺東交差点を左折して国道139号線に入る。

大月までの国道139号線はずっと下りで走行はかなり楽。依然雨ではあったが、やや雨勢いは衰えた感があって走行しやすかった。この間に少しでも走行時間を稼いでおきたいと思いまずまず快調なペースで走行する。国道139号線の区間は大体12キロくらい。

大月から国道20号線に入って次のPCのある藤野まで大体26キロ少々。なかなかの道のりである。このあたりから再び雨勢が強くなって豪雨模様。顔面に雨が打ちつけ、顔面を伝って口に水が入ってくるような感じ。
しかもこのあたり意外とアップダウンが多くてなかなかつかれる。往路で「ここにこんな大変なアップダウンあったかな〜」と思わせるくらいのアップダウンである。アップダウン区間においては、豪雨のためブレーキの利きに懸念があって、下りではそんなに勢いよく走行できないが、それでいてのぼりはなかなかタフ。こんな中を25キロ以上も走行しなくてはならないので結構大変。

唯一救いだったのは、深夜だったのでそれほど自動車の交通量が多くなかったこと。それでも時折2〜3台連なって自動車が通りがかる。「このクソ夜中にこのクソ田舎を自動車で走りやがっていったい何の用があって走っているんだ」と自分のことを棚に上げて走行する自動車を呪う。

こげどもこげども漆黒の闇と豪雨で全く進んでいる気がしない。全く自転車イベントでこんなにタフな経験をしなくてもいいのにと思うが、もう深夜で電車に乗るとかホテルに泊まるとかの退路を断たれてしまった以上やむを得ない。逆の言い方をすると、脱日常のチャレンジのネタを得ることは意外と難しくないということであろう。

往路と異なり、笹子トンネルへののぼりのような長くて割合タフな上りがこの区間になくてよかった。漆黒+豪雨+タフ坂、という組み合わせだったら、かなり心が折れる。

漆黒と豪雨のなか、一見あまり進んでいないように見えても、一応こげばこいだだけ進むわけなので、とにかく安全に留意して自転車をこいでいれば目的地には一応たどり着く。そんなわけで豪雨の中辛抱強く走行した結果、どうにかこうにかセブンイレブン藤野町店にたどり着く。

だいたい午前4時40分ころの到着。PCクローズが午前6時12分なので、1時間半ほどの余裕をもっての到着である。残り40q弱。制限時間まであと4時間あるので、普通に走行して完走は余裕でできる。残りの難所らしい難所は大垂水峠くらい。依然として雨は衰える気配がないので、慎重に走行する。

【PC5〜ゴールまで】

依然として雨勢は衰えないが、ゴールまでもうさほどの距離でもないので、覚悟を決めて走行を再開する。ここから9.6qで大垂水峠。大垂水峠は、八王子側から上るよりも、相模原側から上る方が長くて大変。上っても上ってもなかなか終わらない感じでイヤになる。そうこうしているうちに夜が明けて空が白んでくる。依然として雨。しかし徐々に豪雨という感じではなくなりつつある。山の中をエンヤコラホイサッサと上る機会も一年のうちそう多くないからまぁいいやと思って上る。

そんなわけでノロノロと坂を上っていったら、いつの間にかという感じで大垂水峠らしきところに到達してしまった。あとは平坦ないし下り基調と勝手に思って精神的に楽に走行する。大垂水峠から15キロほど走行している間、高尾〜北野〜長沼と、中央大学で学生時代を過ごしたワタシにとってはなじみの地名が次々と出て来る。

長沼からさらに10キロほど走行すると、聖蹟桜ヶ丘の街並み。自転車イベントで聖蹟桜ヶ丘の街を走行するなんて予想だにもしなかった。もっともかつて中央大学に教えに行くときには自宅から45キロほど自転車走行していったこともあり、その時聖蹟桜ヶ丘の街を通過することもあったが。このあたりになるとだいぶ雨も弱まり、降ったりやんだりという感じの天候になる。

聖蹟桜ヶ丘の街並みを通り過ぎ、連光寺の坂をエンヤコラホイサッサと上る。この坂結構長くてタフである。ここが最後の山場。ワタシがエンヤコラホイサッサと坂を上っている横を、自動車が無駄にスピードを出して通り過ぎていく。無駄にスピードを出さないと坂からずり落ちてしまうかのように、無駄すぎるスピードを出して走行している。自分の力を使わないからってこのスピードの出し方は無駄すぎ。エンヤコラホイサッサと連光寺の坂を上ってあとはズビャーと坂を下り、ゴールの大丸公園まで一直線。大丸公園が見えてきたときはなんだかすごく安心した。

そんなこんなで大丸公園にゴールイン。午前7時32分の到着。なんと25時間半もかかってしまった。残り100キロ豪雨だったのでやむを得ないか。ワタシは雨ブルべは必ず避けることにしているので、2006年から12年間ブルべに参加した中で雨ブルべは3度目。
1度目は2007年3月24日の伊豆300キロで、後半150キロほどずっと雨だったこと。これでもう雨ブルべは金輪際イヤだと思った。2度目は同じく2007年のパリブレストパリで、史上最高に悪天候で雨ばっかりだったとき。4年に一度、しかもおフランスまで来ているイベントなので、雨でもやむを得ず走行したが、国内の通常のブルべだったら絶対リタイヤしている。しかし雨中ながらも89時間半とギリギリながらもパリブレストを完走できて、自転車に乗って最高に感動した。そして今回なんとそれから10年以上経っての雨ブルべ。もうあと20年たっても雨ブルべは走りたくない。

ゴール地点ではスタッフの方々があたたかく迎えてくれた。VCRあおばのブルべは、コースが酷いのが有名で、ツイッターのハッシュタグに「アオバヒドイ」というのがあるくらい。しかし、今回はコースもさることながら天候が酷く、通常と違った意味での「アオバヒドイ」になった。ゴール受付を終えて、併設されている休憩処でココアをいただく。走行を終えた数名の方々が休んでいて、道中の感想を語り合って笑いあう。こういうのはなかなか楽しい。

走行している間に晴れ間が出てきた。もう雨は上がった模様。頃合いを見計らってスタッフの方々に挨拶してゴール地点を後にする。ゴール地点から数キロのところに前泊したホテルマロウドイン東京があって、そこで預けた荷物を引き取る。ついでにビショビショになった自転車着から普段着に着替え、最寄りの東府中駅で自転車を輪行袋にいれて京王線の各駅停車新宿行きに乗り帰宅する。いや実に長いブルべの日だった。

前年のブルべシーズンでは、神奈川400キロ、神奈川600キロ、群馬600キロ、ロンドンエジンバラロンドンと、参加したすべてのブルべで完走することができなかった。今年のブルべシーズンは、日本橋300q(試走)を皮切りに、神奈川600q、日本橋200q(試走)、そして今回のVCRあおば400qを完走し、200q、300q、400q、600qのブルべを1シーズンで完走してシュペール・ランドヌール(SR)を獲得することができた。

今年400qブルべについては、今回の400qブルべの前に3回ほどエントリーしていたが、急な仕事があったり、天候が悪かったり、自転車の調子が悪かったりして参加を見送っていた。そのためいったんはSRをあきらめていたが、最後このブルベに参加するチャンスを得、これを完走してSRを獲得することができて感慨ひとしおである。毎度パリブレストパリの前年には必ずSRを取得していただけに、今回も来年のパリブレストパリに先立ちSRを取得でき、来年のパリブレストパリに向けて弾みがついた感じである。

(完)
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posted by goiss at 15:48| 東京 ☁| Comment(2) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Manohiroと申します。
ブログランキングから訪問させて頂きました。

ブルベのことは聞いたことがありましたが、

凄い競技ですなあ。

今後も訪問させていただきます。
応援、完了しました。
よろしくお願い致します。
Posted by Manohiro at 2018年10月29日 15:19
コメントありがとうございます!!
確かにブルべは数百キロ単位のロングライドで、自転車に乗る人にブルべの話をしてもあまり理解してもらえません。
しかし近時そうした想像を絶するような競技に参加する人が続々と増えています。スポーツエントリーを使って申し込みをしますが、申し込み開始早々あっという間に締切になる場合もしばしば。
世の中どうかしている人が増えました。
これからもよろしくお願い申し上げます。
Posted by goiss at 2018年10月31日 17:37
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