2018年10月19日

BRM1013あおば400km諏訪(その3)

BRM1013あおば400km諏訪(その2)からつづく

【PC3〜PC4まで】

さてPC3はほぼ200キロ地点(厳密には198.5q地点)。今回の東京諏訪湖折り返しブルべのまさに折り返し地点。そのため、「待ってろ東京、これから帰るぜ」という感じで再び自転車走行を始める。

この70qある区間は、ほぼ神奈川400キロブルべとか神奈川600キロブルべと同じ区間。富士見峠に至るまでのそれほど長くない上り以外はほとんど下りないし平坦基調なので、すごく楽。しかも毎年のように何回となく走行しているので、走行につき全く不安がない。
ワタシはブルべを2006年に初めてもう12年目になるが、そのたびに一年に一度か二度くらいここを通過している。一年に一度か二度のこの区間の通過といっても、12年となると結構な回数である。なじみの区間であるが、ブルべでもしないとこのような道は通過しないであろう。

まずは岡谷市街地を抜けて諏訪湖沿岸部を走行する。昼間にここを走行すると諏訪湖が左手に広がっていていい景色なのだが、夜に通過する場合でも空が広くていい感じ。諏訪湖沿岸を3キロほどのびのび走行する。

小坂交差点を右折して諏訪湖を離れる。小坂交差点で信号待ちをしている間に追いついてきたブルべライダーがワタシの後ろにペッタリとストーカーみたいにくっついてくるので先に行くように促す。案の定その人ワタシよりもウサギさんなライダーで、すぐさま先行してあっという間に遠くに行ってしまう。パリブレストパリやロンドンエジンバラロンドンでみられるような海外のブルべライダーと異なり。どうも日本のブルべライダーの場合、ウサギさんの人でも後ろにペッタリストーカーみたいにくっついてきてなかなか先行しない。不思議なものである。そんなに人のケツを見ながら走行したいのかな。

このあたり諏訪大社が道沿いにあってなかなか趣がある。このあたりをちょっと脇に入ると杖突峠。諏訪湖を中心としたあたりは平坦地だが、ちょっと行くと山間部であることがよくわかる。小坂交差点から9キロほど走行して中河原交差点を右折し、国道20号線に入る。

国道20号線を少し走行すると、ドバーンと坂室トンネルに至るまっすぐ続く長い坂が出てきてエンヤコラホイサッサと上る。坂室トンネルへの坂ができてずいぶん経つが、ワタシがブルべを始めた10年以上前はこの坂室トンネルに続く長いまっすぐ続く坂はなくて、二つくらい小さい峠みたいな感じの道を越えていた。どっちかというと、坂室トンネルへ続くまっすぐな長い坂ができた方が楽になった感じ。

坂室トンネルを越えて少し行くと「富士見5q」という標識。富士見峠へののぼりがはじまる。しかし富士見峠へは長野県側からののぼりは大したことはない。山梨県側からののぼりの方が大変。山梨県側からののぼりは、富士見峠を頂点として大体20q以上続いている。なかなか壮大な規模の峠道である。そんなわけで、緩い坂をホイホイと上っていたら、いつの間にか富士見峠の歩道橋に到着していた。ここももう何度となく神奈川ブルべで通過していて思い出深いなじみのところ。

富士見峠を越えると25q位ほぼ下りっぱなし。ちょうど昼間往路で上ってきた七里岩ラインを逆行するような形になるので当然のことである。七里岩ラインで苦労して上ってきた分をここで吐き出してドヒャズビャーと下っていく。さほど自動車の走行量も多くないので快適に走行できる。

円野郵便局前交差点を右折して県道12号線に入る。この道のりでは10キロほどアップダウンを繰り返し、その後桜橋東詰交差点まで8キロほど下りになる。アップダウンといっても七里岩ラインみたいなえぐいものではなく、まぁまぁ楽しく走行できる程度のもの。人によってはアップダウンのうちに入れないかもしれない。この道のり、晴れていると南アルプスの山々や、時には富士山が見えてなかなかいい景色なのだが、この日は夜なのでそうした光景は見られない。

まずはアップダウンの道のりを10キロほど走行する。で、それが終わったところの右手にセブンイレブン。疲れたらそこで小休止しようかと思っていたが、残りあと10キロチョイだしそんなにタフな坂もないのでまぁそのまま行くかと思って通り過ぎる。そこから少し先に行くと今度は右手にローソン。ワタシがブルベに出始めた2006年ころの神奈川400キロブルべだと、ここが100q / 300km地点のPCになっていた。ちょうど往路復路の半分の地点である。初めて400キロブルベに出た時、ヘロヘロになりながら夜中にここにたどり着いてあたたかいペットボトルの日本茶を飲み、カフェインを摂って目を覚ましたな〜との思い出が胸中をよぎる。ブルべに参加することでもないと、このような田舎のコンビニに感慨を抱くことはないであろう。

ローソンを右手にみてそんな感慨を持ちつつ県道12号線を走行し、ほどなくして桜橋東詰交差点までの下りに入る。実にラクチン。そこからは未知の道のりであるが、特に問題はなく、PC4のローソン富士川増穂インター店に到着する。

残りの距離も100キロ少々となった。コースの4分の3近い距離を走り終え、精進ブルーラインなど上りは大変そうだが、そこを切り抜けてもうひと踏ん張りだなと思いながらPC4で休憩を取っていたところ、突如としてかなり強い勢いのにわか雨で、路面はあっという間にビシャビシャになった。この日の天気予報は曇りなので、おそらく山間部に特有のにわか雨なのだろうと思った。ヤフーの天気予報の雨雲レーダーをみても、雨雲はまもなく去りそうなのでまぁ今後の走行上問題はないであろうと思っていた。

それがそのあととんだ誤算になるとは…….

【PC4〜通過チェックポイント2】

さてにわか雨も小降りになって自転車走行に障害にならなくなったので、東京に向け自転車走行を再開する。だいたい25キロほどの間に800メートルほど上る感じ。これはこれで結構な上りである
まずは5キロほど走行して川浦交差点を右折し、県道36号線を走行する。すっかり雨は上がっているが、道路はビショビショに濡れており、先ほどのにわか雨が結構激烈だったことを物語っている。まずは11キロほど走行する。ここは完全な山間部。この区間は心配したほどののぼりではないが、それでも平坦というわけではなくてゆるやかに上っており、時々タフな上りがあったりする。

県道36号線のT字路を右折して精進ブルーラインを走行する。これが短いながらもなかなかの勾配でつわものライン。このあたりから結構勾配が増してくる感じ。精進ブルーラインを2.4キロほどエンヤコラと走行した後は、再び県道36号線に入って芦川ののぼり。これがまた結構タフな上り。しかも次の曲がり角まで8.5qはたっぷりある。平坦個所で脚を休められたかと思うと短いがえげつない坂がドバーンと出てきて結構ヘタる。完全な山間部の坂道。この県道36号線の区間が復路で一番タフな感じ。

ようやく次の曲がり角らしいところを見つけてそこを右折ししばらく走行していると、ハッピードリンクショップらしき自動販売機群を見つける。20キロ以上も上り坂を上ってきてヘトヘトになっていたので、渡りに船とばかりに小休止。そこにはなんとワタシの大好きなウイルキンソン炭酸もおいてあったので、当然のことながらウイルキンソン炭酸を買って飲む。いや〜生き返るね〜。ここらで最後に景気をつけるために、持参していたアミノバイタルも飲んでいく。う〜んアミノバイタルまずい!!しかし、ブルべにおける効き目は抜群。飲んだ後の効力が体で明らかに感じられるほど効く。

ワタシが小休止している間、二人のブルべライダーがエンヤコラホイサッサという感じで坂を上っていく。坂の下りの方向をみていると、結構な勾配になっていることがわかって、「俺はこんなところを上ってきたのか」と感じ入る。

十分休んだ後自転車走行を再開する。アミノバイタルを飲んだせいか、先般とはうってかわって足がよく回るようになった。先行しているブルべライダーのうち、ペースの遅いひとをぶっちぎってしまった。もうチョイ早めにアミノバイタルを飲んでおくんだった。
すると若彦トンネルが見えてきて、上りもあとわずかという雰囲気が漂っている。そこでひとがんばりして若彦トンネルに入ると下りになっていて、ようやく一息つけると思った。そしてトンネルを出たらくだりだからバシバシ行くぞ!!と思っていた。

ところが!!トンネルを抜けた瞬間豪雨!!トンネルに入る前には雨なんか一滴も降っていなかったのにトンネルを抜けた瞬間すごい雨!!トンネルの前後でこうも天候が違うのかと思うくらいの天候の違いである。まぁにわか雨だからそのうち止むだろうと思っていたが、一向に雨の勢いは衰えない。今朝の天気予報では山梨長野はくもりだったはずなのにこの豪雨はなんだ!!話が違う!!気象庁いったいどうしたんだ!!と思いながら走行していた。

河口湖方面に向かって気分よく下るはずが、豪雨の中濡れた路面に配慮しながらペースを落とさなければならない。パリブレストパリ以来11年ぶりの雨ブルべかと嘆息しきり。

河口湖に至って、「河口湖美術館前」の信号だと思ったところを左折したが、実はそこは河口湖美術館前ではないことがわかり、新倉河口湖トンネルの前に出てきてしまった。そこで例によってスマホでルートラボのこのブルべのコースをみてみると、とりあえず新倉河口湖トンネルをくぐればいいことがわかった。そんなわけで新倉河口湖トンネルをくぐると、ちょうど通過チェックポイントであるセブンイレブン富士吉田朝日三丁目店が目に入った。数名のブルべライダーが休んでいるようだ。やれやれこれで一休みできると思った。

雨の勢いは全く衰える気配はない。ヤフーの雨雲レーダーをみると、かなり強烈な雨雲が山梨県一帯を覆っている模様。残り約90キロ弱ほどの間雨ブルべになるかと思うと愕然とする。ワタシは雨ブルべは大嫌いで、前日の天気予報の降水確率が50%以上なら絶対にブルべはDNS(Do Not Start、不出走)である。この日も、事前にこんな雨になることがわかっていれば絶対にDNSだし、仮に途中でこんな雨になった場合にも、もし日中で電車が走っていたり、ホテルが営業していたりしたら、絶対にDNF(Do Not Finish、リタイヤ)にして走行を取りやめ、どっかに宿泊するなり電車で帰宅するなりしたであろう。

しかし、時すでに深更。大体夜中の午前2時ころ。もうとっくに東京行きの電車なんてないし、ホテルが宿泊客を受け入れる時間でもない。この豪雨の中完全にDNFの退路を断たれ、もはや自転車自力で東京にたどり着くほかはなくなった。豪雨の中100キロ近い道のりを自転車で走って完走する他ない。10年以上ぶりの雨ブルベ、しかも山岳地帯を通る豪雨ブルべである。通過チェックポイントで覚悟を決めて、漆黒の闇と豪雨の中再び自転車で走り始めた。

つづく

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posted by goiss at 21:39| 東京 ☁| Comment(0) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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