2017年05月19日

英語で授業

ワタシは本業の他大学でも授業をもっていて(いわゆる非常勤講師)、例年秋学期(9月〜12月)の授業を担当しているが、ここ3年くらい春学期(4月〜7月)にも2回ほど授業を担当している。今年も2回ほど授業を担当してきた。

私の担当している授業の講座は、「日本法入門」というもの。英語で日本法や日本の法務プラクティスを講義するというものである。30名ちょっとの受講生がいて、そのうち20名近くが外国からの留学生である。もう3年くらいこの講義をしていて、その中で一番受講生が多かった。

ワタシはその中で、「企業内弁護士」と「国際司法支援」という二つのテーマの講義をした。

ワタシの講義スタイルは、勢いに任せて機関銃のように一気呵成にまくし立ててしゃベリ下すものであるが、英語になってもそれは変わらない。企業内弁護士や国際司法支援というマニアックなネタだが、意外とみんなちゃんと聴いてくれて良かった。せっかくわざわざ日本まで来て学生さんを退屈させるのはかわいそう。

5月11日には「企業内弁護士」の講義を行う。企業内における弁護士資格者とそうでない人の違い、企業内弁護士と法律事務所の弁護士の違い、企業内弁護士の仕事内容と仕事における留意点、企業内弁護士のキャリアなどについて話をした。

「プロフェッションの本質は法的知見と職業的倫理」
「ビジネスを止めるか進めるかの判断や、ビジネスマンの行動に結びつくアドバイスをしないとリーガルの価値はない」
「弁護士の選択基準は、『はやい』『安い』『うまい』、牛丼と一緒」
「企業内弁護士はワークライフバランスにはいい。だってワタシが-pi-事務所で働いてた時なんて9時から5時まで働いてた。ちなみに両方AMね」
というようなことを含む、様々な話をして来た。

学生さんたちは意外と話をちゃんと聞いてくれてうれしかった。

5月18日には、国際司法支援の話をする。その授業で、日本の弁護士が行う国際法整備支援について、日弁連の取り組みや、ワタシ自身のカンボディアでの経験を、英語で話してくる。国際司法支援についての話をするのは今回が初めて。

これはネタとしてはレアなもので、あまりこうした話を聞く機会はないと思われるが、逆にあまりにもレアすぎて法律家の仕事として違和感をもたれると困る。 そんなわけで、どうやって話そうか授業の直前まで悩んだが、悩むだけ無駄と開き直っていつものようにしゃべりたいことをしゃべりたいだけ機関銃のように一気呵成に語り下してきた。

日弁連の国際法整備支援に対する取り組みと、その中で私が取り組んできたカンボジアにおける法整備支援に関するプロジェクトについての話をする、ポル・ポト政権下での大虐殺により司法を担ってきた人たちが虐殺されてカンボジアの司法が壊滅的な打撃を受け、立ち直れなくなったため、日本を含む外国の支援を得て法制度を整備していったこと、ワタシはその中でカンボジア弁護士養成校の立ち上げや運営支援への従事、セミナーの講師の担当を行ったことなどを話した。

この日しゃべったことが学生さんたちの中に仕掛けられた時限爆弾になって、いつか爆発してくれると嬉しい。

そんなわけで5月18日は講義を終えて一安心とばかりにサイダーを飲んでいく。サイダーと言っても三ツ矢サイダーのようなノンアルコールのサイダーではなくて、イギリスのリンゴ製発泡ワインである。かなり長い間絶版だった「破壊せよとアイラ―は言った」というエッセイ集を再構成して小説も入れた中上健次の「路上のジャズ」という本を読みながらサイダーを飲むとすごく幸せ。


posted by goiss at 07:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学教員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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