2014年06月09日

BRM531興津600kmブルベ(その1)

【スタートまで】

さて5月31日はBRM531興津600qブルべの日である。ブルべとは、オダックス・ジャパンが開催する長距離自転車イベントである。そこでは各ブルべの主催者のオダックス・ジャパンの支部組織が設定する一定の距離ある一定のコースを一定の時間に自転車で走行すれば完走と認定される。レースではないので順位はつけない。
今回はオダックス神奈川が定める600キロのコースを40時間に自転車で走行すれば完走と認定される。

今回のコースは静岡市興津にある駿河健康ランドを発着点とする605キロのコース。スタート→御前崎→掛川→天竜→佐久間・東栄→阿南・飯田→駒ケ根・伊那→塩尻・松本・安曇野→国道19号→諏訪湖→国道20号→韮崎→富士川沿いに南下→ゴール、というコース。太平洋岸から天竜川をさかのぼり、安曇野まで足を延ばしたあと諏訪湖、富士見峠をとおって富士川を下り南アルプスを周回するというなかなか雄大なコースである。

5月31日のブルべは午前6時のスタートなので、スタート地点の駿河健康ランドに前泊する。例年このブルべは沼津の学習院遊泳場を発着点としていたが、ここ数年学習院遊泳場が使用できず、この駿河健康ランドがスタート地点となっている。スタート地点がすなわち前泊場所になっているので、当日の集合には便利である。

5月31日午前5時少し過ぎくらいにチェックアウトして、駿河健康ランド半地下にあるフィットネスルームで受付をする。このオダックス神奈川が主催する600キロブルべに2006年に初めて参加してマル8年経過した。昔からお世話になっていて、このブルべを主催してくださる井手さんや本多さんに久々にお会いできてうれしい。
午後5時半頃から本多さんのブリーフィングが始まる。集合場所のフィットネスルームを見渡すと結構な数の参加者。およそ80名〜90名くらいはいらっしゃるのではないかという勢い。ワタシが600キロブルべに初めて参加したころはせいぜい30名くらいだったので、当時のおよそ3倍くらいの参加者数となっている。自転車を楽しむ人は増加傾向にあるも、ブルべのような特殊長距離自転車ライドの人口までもがこれほどうなぎのぼりになるとは、何とも喜ばしいことである。

ブリーフィングが終わった後、検車をしてもらい、ブルべで要求されている装備を全て備えているかを確認してもらい、検車済みのサインをブルべカードにもらって適宜出発である。これから600キロの自転車での旅を経て無事またここに戻ってこられることを祈りつつ走る。

【スタート〜第1PC】

スタートから第1PCのセブンイレブン御前崎港店まではおよそ80キロの道のり。途中例年大崩海岸の道を通過していたが、今年の場合大崩海岸がその名の通り崩れてしまって通行止めになっているので、う回路を通行する。

まずはスタートから中島交差点まで国道149号線〜150線をひた走る。ただしすべてまっすぐというわけではなく、旧清水市の市街地で万世町交差点と入船町交差点の2か所曲がり角がある。その曲がり角を知らずに直進してしまった参加者がしばしば散見された。
中島交差点まで向かう道すがら、前方も後方にもブルべ参加者の姿が見えず、これで気楽な一人旅かなと思っていた。ところが、信号待ちの間に後続の列車との距離を詰められ、気が付いたらワタシの後ろに10名近い列車が出来ている。しかもそのなかにはワタシの家内まで紛れ込んでいる。
ワタシは一人で気楽に走るのが好きなので、前の人の尻を見ながら走るのはあまり好まないし、後ろにピッタリつかれるのはもっといやである。しかし、ブルべ序盤では走力の差が出にくく、集団がなかなかばらけないので仕方がないかと思って走る。

しばらくして、元気のいい人二人、ワタシをぶっちぎって前の方に出てくる。ワタシのペースより速いペースのひとにはドンドン前に出てってほしいと思う。ワタシはワタシのペースで走りたいので。ところが海岸沿いを気分よく走っているうちに、その前の二人に追いついてしまった。前の二人はワタシより走力があるとみえるため、その二人をぶっちぎるわけにもいかない。結果的に十人近い人たちの列車の先頭交代がなされ、その後しばらくの間相互に意思疎通のないまま列車で走る。

南安倍川橋西交差点を右折してう回路の始まり。その後県道208号線を走り、次の目標は小学校の先を左折である。ところが、その目標の小学校先の左折を見逃して直進する人が散見されたため、そのポイントで、「そっちじゃないですよ〜」と声をかける。直進した人たちはあわてて引き返す。
小学校の先を左折すると丸子宿という旧宿場町。一見普通の住宅地に見えるが、ところどころ宿場の跡や石碑があって宿場町であったことがしのばれる。
その宿場町を通り過ぎると、本ブルべ最大の注意ポイントに入る。国道1号線のわき道をとおったあと、道の駅を通過して陸橋を渡り、宇津ノ谷峠を越える、というコースだが、若干わかりにくいところがあるので事前にオダックス神奈川のHPにて注意があった。事前にそれをチェックしていたし、何せ大人数の列車が出来ていて他の人についていけばよかったので、ほぼ無難にそのポイントは乗り切れた。

その後宇津ノ谷峠と思われるゆるい坂道があったが、あまり峠とも思えない斜度と距離で、比較的あっけなく通過してしまった。大崩海岸の方がきつかったと思う。峠にあった苔むしたトンネルがなかなか趣深かった。流石に峠越えがあると走力にばらつきが出るので、ここでいったん大列車は解消。再び気楽な一人旅になる。

焼津市の市街地に入ったあたりから、前方集団が視界に入り、バシバシこいでいると徐々にその背中が大きくなってあっという間に追いついてしまう。ワタシをぶっちぎっていった元気のいい二人がひいている集団である。7名くらいの列車をなしている。この列車だとちょっとぶっちぎるのは難しいし、次のPCまであと30キロ少々だからまぁいいかと思っておとなしくついていく。

道原交差点を右折する。この近辺、しばらくの間道路整備をやっていて、ここ2〜3年くらいこのブルべでの注意ポイントになっていた。ようやくその道路整備が終わったのだろう。このあたりから国道150号線に入ってあとは第1PCまでほぼ一直線ちょうど30キロである。この30キロの間は幹線道路であるため、交通量は少なくないが道路が広くてまぁまぁ走りやすい。

前をひく人が「脚が擦り減らない程度に行きますかね〜」と言って、時速32キロほどのスピードで引く。そういえば数年前このブルべに参加したとき、ベテランブルべ・ランドヌールのリュウさんが時速40キロ近いスピードでこの区間を鬼引きし、数名のランドヌールがそれについていって時速40キロ近い列車走行をしたことがあった。さらに驚くべきは、その集団の中で後方を確認し、いつその列車をぶっちぎって爆走しようかと伺っているひとがいたことだった。そのときは真っ平になると途端に爆走するひとがいて面白かった。

この日すごく暑い。すでに摂氏30度近い気温がありそう。このブルべではボトルは1本では足りないだろう。ワタシはボトル2本持参しようとしたところ、1本忘れたため、ペットボトルをダウンチューブのボトルケージにつけて走行していた。残り20キロ地点で、早くもボトル1本の水を飲みきるところだったので、ペットボトルの水をボトルに移し替えた。その間列車からは外れたが、再び追いついて列車走行した。
今回のブルべでボトル1本という人が意外と多かった。日本の場合、随所に自動販売機があって水分補給にはさほど困らないが、他方ブルべのコースの場合、行けども行けども自動販売機がない山道もあり、かつ今回の場合酷暑が予想されることから、やはりボトルは2本あるべきだと思う。

時速30キロ前後で走行しているうちに、徐々に左手に海が広がってきて、南洋風の樹木が視界に入る。そろそろ御前崎市だ。このあたりになると交通量少なく道ひろく、気分よく走行することができる。
そうして海沿いの道を5キロほど走ると、道路右手にセブンイレブンが見える。第1PCのセブンイレブン御前崎港店に到着である。

次のPCまでは64キロほどの距離であり、しかも平坦基調である。そのため、さほどエネルギーを使ってハンガーノックになるということは考えにくい。とりあえず補給はバームクーヘンとコカコーラ程度にとどめ、あとはボトルの水を補給する。これまでの走行はなかなか快調。しかしこの日の暑さをどう乗り切るかがこのブルべのポイントになりそう。とにかく水分補給だけは怠らないことを目標に走行する。

【第1PCから第2PC】

第1PCを出て御前崎の海岸線を走る。ここは風が強い。海から吹きつける強い横風。時折向かい風になることがある。若干のアップダウンと強い風の中淡々と走る。

淡々と走っていると、前方でブルべの人がやはり風に難儀しながら走っている模様。自転車一人旅を楽しみたいのだが、どうも前方の方ペースが上がらないようで、徐々に距離がつまり、ついに追いついてしまった。前方の方のペースが明らかにワタシのペースより遅いので、遠慮なくぶっちぎらせていただく。ところが、ワタシがぶっちぎった後、どういうわけか猛然とその方がペースを上げてワタシに追いついてくる。ワタシに追い越されて走る気が出てきたのだろうか。まぁ他の人がどうであれワタシはワタシのペースで走る。上り坂でエンヤコラホイサッサと上ってはっと振り返ってみたら、後方に人の影も形もなかった。どうものぼりで後ろの人をぶっちぎってしまったらしい。

御前崎の海岸線の道を離れ、上ノ原交差点を左折して国道150号線に入る。序盤に若干のアップダウンがある。ここも竹谷式重心移動走法で、重心を前の方にかけ、脚の重さを使ってエンヤコラと乗り越える。あとはド平坦の道のりを10キロほど走行する。道が広くて交通量が少なく気持ちよく走ることが出来る。

浜野東交差点を右折して県道38号線に入る。ここも平坦な道路であるが、時々こぶみたいなアップダウンがある。しかしこうした道はちょいと重心を前の方に持っていくことで乗り切れることがわかり、こうした個所を従前より容易に走ることができるようになった。
ワタシが坂をエンヤコラホイサッサと上っていると、「お疲れ様で〜す」と横から声をかけて涼しげに坂を上っていく一団にパスされる。その一方で、今度は私がエンヤコラと坂を上る別の一団を追い越していく。色々なペースの人が同じ道を走るのって面白い。

県道38号線を走っていると、「ブルべあと498キロがんばれ」という趣旨の紙をもって家の前で声援してくださる方がいらっしゃる。掛川ブルべの関係者の方だろうか。何とも心強い。しかしその心づけに気をとられ、その先の小貫交差点を左折するところをうっかり直進してしまった。そのため後続の人から「左折左折!!」と声をかけられてコースに復帰する。

小貫交差点から掛川市街地に向けて走行する。途中上り坂をエンヤコラと上り、下り坂をズビャーと走ると、徐々に掛川市街地が見えてくる。そして下り坂の勢いをかってガード下を抜けると掛川市街地に入る。塩町南交差点を左折して左手に掛川駅をみながら掛川市街地を通り抜け、大池インターチェンジ北交差点を左折して県道40号線に入り、天竜に向けて15キロほど西に走る。

しばらく走っていると、小貫交差点でミスコースのため追い越された一団に追いつき、ペースがあわないので追い越して、前にも後ろにも人が見えない一人旅。交通量が少ない道路で風はなく、結構快適な走行である。以前このブルべに参加したときは、スタートからずっと向かい風に悩まされたことがあったが、今回は特に向かい風になやまされることもなく快適に走る。途中この区間いくつかアップダウンがあったが、そのたびに重心を前の方に移動させて乗り切る。

のぼり区間が林になっている場合は、日陰になって涼しかった。しかし、ほとんどの場合日陰がなくて炎天下での走行。やはりボトルの水が欠かせない。とにかく水不足だけには気をつけて自転車走行した。

大池インターチェンジ北交差点からの直進区間の最後のひとこぶを上って下り、突き当たりのT字路を右折すると、残り10キロほどで第2PCに到着である。ここをしばらく走っていくと、天竜川のお出迎えである。ようやく天竜にたどりついた。ここからしばらくは天竜川を見ながらの走行だなと思う。天竜川の青い流れを左手に見ながら好天の中清浄な空気に囲まれてひたすら自転車をこぐ。自転車に乗っててよかったな〜と思う瞬間である。

そして数キロ走って天竜二俣の街に入り、双竜橋交差点を右折して2キロほど走ると第2PCであるサークルK天竜山東店である。ちょうど昼食時だったので、冷やし中華やオレンジジュースで昼食を摂る。
従前はここからPCまでほとんどコンビニがない状況であったが、近時201キロ地点の中設楽交差点にサークルKができた。以前はその近辺の自動販売機のあるところで自主PCと称して休憩を取っていたが、今般サークルKが出来たのでそこで一休みするつもり。当然おなかがすいたらそこで何か食べられるので、このPCでは必要以上に補給をする必要はなくなった。
そんなわけで、このPCでは冷やし中華やオレンジジュース程度の補給にとどめ、少々休んでから自転車走行を再開する。

(つづく)
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posted by goiss at 20:19| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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