【1月4日】(シラス)
走行時間:3:42’19 走行距離:90.09km 平均速度:24.3km 最高速度:43.4km 積算走行距離:15478km
この日久々に家から八王子にある中央大学に行ってみようと思う。往復大体90km位の道のりである。以前は結構頻繁に家から自転車で中央大学に行き授業を行っていた。しかし、ここ2年ほど家から中央大学に行っていないことに気がついた。最近100km近い自転車走行を行っていないこともあるし、久々に中央大学に自転車で行ってみるかと思う。
一応中央大学に行く理由づけとしては、借りていた本を返却するというのがある。私が中央大学で行っている授業の参考のために図書館で本を借りていたのだが、返却期限を過ぎてしまったので早急に返却しなければならない。幸いなことに中央大学の休み中でも中央大学の図書館前に返却ボックスがあって、そこに本を入れておけばよい。そういうわけで、本を返却するために往復100km近い道のりへ自転車で赴く。つまらない理由であるが、理由の一つもあると100kmを走行するモチベーションも上がるというものである。
そういうわけで、午前10時半過ぎくらいに家を出発する。だいたい2時間もあれば余裕で到着すると思っていた。ところがこの日意外と風が強くて前に進みにくい。ジャンバーを着ていたため空気抵抗がなおさら強い。この日風は強いが気温は低くないので、とりあえずジャンバー不要と判断してヒップバッグにジャンバーをしまいこむ。結局この日ジャンバーを着ることはなく、ジャンバーは単なる荷物と化した。
この日家から清澄通りに出て晴海通りに折れ、晴海通りを直進して新宿通りに出るというコースをまずとる。私が役所や事務所に通勤していた当時の通勤コースである。さすがに日曜だけあって、平日のように築地近辺で混雑して止められるということはなくスムーズに走行することができる。しかし、意外と風が強くて前に進みにくい。無論風が強いときはそれが走行中の負荷となってトレーニングにはなるのだが、なかなか前に進まないので愉快ではない。
国会議事堂を過ぎたあたりから始まる内堀通りの坂をエンヤコラサと上って半蔵門交差点を左に折れ新宿通りに入る。それほど自動車は多くないが信号が多いのでちょっと走行しにくい感じ。やや風があって前に進みにくいので、結構頻繁に信号に引っかかる。
途中ロードバイクに乗った若い人に追い越される。ロードバイクの人は、自転車ジャージ、7分丈位のナイロンのパンツにレッグウォーマーといういでたちであった。ピチピチのレーパンでないのでいかにもトレーニングという風情ではないが、軽くて空気抵抗も比較的少なそうないでたちである。なかなかよさそうないでたちなので、ちょっと検討してみよう。
新宿通りから明治通りに折れ、少し走ってから右折して甲州街道に入って陸橋を渡る。この陸橋にはタクシーの客待ちが多くて走行しにくい。タクシーの客待ちとか路上駐車を全部どかせば自転車の走行空間ができる。そうすれば何も役所がやっているように対面通行の自転車道なんか作る必要はないのだ。路上駐車対策は自転車対策だけでなく、渋滞阻止や交通円滑のためにも有益なのに、なぜ路上駐車対策に警察は力を入れないのだろうか。全く不思議である。
陸橋を降りてから甲州街道をしばらくまっすぐ通行する。日曜日のくせに意外と交通量が多いが、自転車走行の妨げになるという感じではない。この日温暖ではあるが、結構風があってあまりスピードが出ない。風が途切れた時は結構快調に走行できるのだが、風が吹いてくると途端に後ろからゴムで引っ張られているかのようにこげどもこげども進まなくなる。スピードは度外視し、有酸素運動を長時間やれば脂肪が燃えてダイエットにいいな位の感覚で走行する。
時折風に悩まされるものの、さほど混雑していない甲州街道をマイペースでスイスイと走って仙川の坂を下りつつじが丘に入る。しばらく走行すると、甲州街道と旧甲州街道の分岐点に出てくる。甲州街道の方が道が広くて走行しやすいのだが、私は学生時代に旧甲州街道寄りに住んでいたので、かつて住んでいたところがどうなっているかをちょっと見てみたいと思い旧甲州街道に進む。
私は学生の頃京王線布田駅の近くに住んでいた。さすがに20年も経つと、昔営業していた店が消滅していたり、昔あった建物が取り壊されて新しい建物になっていたりと、20年前の風景とはかなり変化している。私がよく通っていた旧甲州街道と布田駅前の道の交差点にあったモスバーガーがいまでは別の店になっているのが何となく悲しかった。自分の行きつけの店がなくなると時代の流れを感じる。
狭い旧甲州街道を注意深く走行して調布駅前を過ぎ、交差点を左折して鶴川街道へ向かう。ここを直進して多摩川原橋の手前を右折して多摩川サイクリングロードに入る。このサイクリングロードは、荒川下流にある荒川河川管理道路などという玉虫色の性質のものではなく、れっきとしたサイクリングロードである。しかし、散歩やランニングをする人も結構多く、また最近の自転車ブームにものってロードバイクで走行する人も多い。その割には多摩川サイクリングロードは狭い。その幅員は荒川河川管理道路の2分の1程度である。そのため、走行しにくいというところまではいかないが、若干の注意は必要である。
それにしても、散歩やランニング、自転車走行に気軽に使用できる道があるということは実によいことである。近時道路財源が一般化され、道路族がブーブーと言っているようだが、道路を造るのであれば自動車が通らないようなバイパスを作るのではなく、サイクリングロードとかランニングロードとかの、ひとが楽しめる道、健康に役立つ道を作ることをこれからは検討すべきではなかろうか。そうすれば、土建業者の仕事も増えて、道路族が気にしている土建業者の票も獲得できるだろう。多摩川河川敷だったらもう一本位こうした道路を造ってもバチは当たらないだろう。
サイクリングロードを走行していると、カーブのあたりで何か緑色の凸凹に遭遇する。カーブのあたりで減速するためのものだろうか。邪魔である。カーブのあたりで事故があったからだろうか。だとしたら一般道でも事故多発ポイントに凸凹を作って減速させたり注意を喚起させたりしたらどうか。何というか、役人の考えていることはおバカなことが多い。特にサイクリングロードを仕切っているあたりのポジションにいる役人は。
私も役所に勤めていたからわかるのであるが、役所は慢性的に人手不足であるため、重要なポジションに優秀な人材を優先的に充てざるを得ず、重要度の低いポジションにはそれなりの人材しか当てられないのである。何というか、サイクリングロードを走っていると、サイクリングロードに関する役所の優先順位がわかるような気がする。
それはさておきそこそこ人は多いものの信号がないため休みなくクランクを回し続けることができるのがサイクリングロードのいいところである。他方、サイクリングロードのあたりは風をさえぎる建物がないため結構風が強い。そのため、障害物が少なくて走行しやすいもののあまり前に進まない。まぁここもトレーニングにはいい場所かと思って走行する。
多摩川原橋から府中四谷橋まで、あっという間という感じで走りぬける。府中四谷橋を渡って野猿街道に入る。ここを直進すれば中央大学は間もなくである。ここは若干のアップダウンがあって道が広い割には交通量はそんなに多くないため自転車トレーニングにはなかなかいい場所である。時折自転車トレーニングと思しき人を見かけることもある。
ここをしばらく走行すると多摩モノレールにつきあたるので、その交差点を右折して直進すると中央大学である。ここは坂になっていて、長くはないものの結構斜度があって上り甲斐がある。最初アウターで登ったが、いったん平坦になったあとまた短い坂があって、そこはインナーに落として登った。多摩モノレールの中央大学明星大学の駅の手前を左折して、再びゆるくて短い坂を上ってから左折すると中央大学の駐車場に到着する。およそ45kmの道のりを自転車をこいで到達した達成感はある。
さすがに冬休みだけあって人は全くいない。ときおり学生と思しき人がちょろちょろしている程度である。時はだいたいお昼頃。風はなく日はさんさんと降って冬にしては結構いい気候である。しばらく中央大学内を自転車で散策した後、図書館に行って図書の返却ボックスに借りた本を入れてくる。そのあとペデストリアンデッキ下(「ペデ下」)に降り、缶コーヒーと帰途飲むポカリスエットを買う。
ペデ下の、中央大学にある池を一望できるあたりに腰をおろして陽だまりの中で缶コーヒーを飲んでしばらく休む。広大なキャンパスは静まり返っている。なかなかのんびりできる瞬間である。まもなくして冬休みが終わるとすぐさま学年末試験である。私の生徒は大学1年生なので、まずは語学の試験であろう。まぁせいぜいがんばってくれ。
ペデ下での一休みが終わり、トイレを済ませ、さあ帰途につくかと思って自転車に乗り、さっき来た道を帰宅のために折り返す。
(つづく)
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