2007年05月24日

神奈川400km沼津ブルベ(その4)

<神奈川400km沼津ブルベ(その3)から続く>

【第2PC〜第3PC】

 第2PCを出発して県道12号線を12.5km走行する。ここは農道風ののどかな道路で、若干の起伏はあるも平坦基調、しかも自動車通行はほとんどないので実に走行しやすい。富士川がそばに流れていて空が広く、遠くには南アルプスの山々が見える。実に気分のいい走行区間である。

 県道12号線を走行して穴山橋T字路に至り、ここを左折すると国道20号線の始まりである。富士見峠を越えて諏訪湖右岸を通り、さらに塩尻峠を越えて高出交差点に至る70km弱の道のりである。

 穴山橋T字路から富士見峠までの約25kmの道のりは、時折平坦地はあるにせよ基本的にはだらだらとした上り基調である。平坦地でとりあえず時速25km〜30km程度の走行をし、上り坂に入るとギアをインナーに入れて時速15km程度で走行する。坂道ではハンドルの中央付近を握り、とにかく軽めのギアでくるくると回すことを心がけた。ただ自動車通行が多いので、安定したハンドリングのためしばしばブラケット部分を握った。
 富士見峠までのダラダラ上りの時がこの日おそらく一番気温が高い時間帯であるため、頻繁にボトルの水を飲む。それでも汗がだらだら出るため、富士見峠の直前くらいで1本目のボトルの水を飲み終わってしまった。2本のボトルに飲料を入れておいて大正解であった。とにかく暑い中ダラダラ坂を上るのはきつかった。

 緩やかな上りを淡々と上っていると、突如ドバーンと勾配が急になり、道が曲がりくねるところが出てくる。ここから本格的な峠ですよという感じである。おそらくこれが本格的な富士見峠である。このころ少し足がつってきて、大分ペースが落ちてきた。そのとき他のブルベ参加者が好調な走りで私を追い越していく。ここで休まないと持たないと思った私は、富士見峠の上り口付近で自転車を降り、2本目のボトルの飲料を飲む。
 1本目ボトルの中身は純粋ポカリスエットであるが、2本目ボトルの中身はポカリスエットのコカコーラ割りである。炭酸が少し残っていて若干シュワシュワとした飲み味である。五臓六腑にしみこんで元気が出る。足がつったときはポカリスエットなどの電解質飲料を取りなさいとランス・アームストロングの書いたトレーニング本に載っている。このポカリのコカコーラ割りを飲んで足つりは良くなった。5分ほど休んでから走行を再開する。
 
 峠の上り口から急目の坂をエイサホイサと上ると、山のふところに入っていかにも峠道という感じになる。さすがに峠だけあって上り基調であり、平坦地になっても上りで足を使ったためスピードは出ない。山の懐を数キロ走行すると、だんだんと山里っぽくなってくる。すると何やら歩道橋が見えてくる。富士見駅入り口の交差点の歩道橋である。この交差点で信号待ちしたあと。少し走行すると、富士見峠の表示のある歩道橋である。ここまでくると「うわぁ〜、やっと富士見峠上ったよぉ〜」と思い、うれしくなる。

 この区間の山場富士見峠を越えれば、後は基本的に下り基調である。足休めと思って時速35kmペースで楽に下り坂を走行する。途中上り坂に遭遇することもあるが、下りで勢いをつけて走行し、その勢いで上ってしまう作戦をとったのでさほど苦にはならなかった。

 富士見峠から10kmほど走行すると、中川原北交差点を通過する。「中川原北交差点」という名称はキューシートにあったが、別にその交差点にあえて注意を払わなくても、道路標識で諏訪方面に行くことさえわかればそれで十分である。ここを通過するとあと4kmほどで第3PCであるローソン諏訪普門寺店である。昨年の400kmブルベの記憶をたどり、「確かこの通りをまっすぐ行くと、ローソンの看板が遠くに見えて、それが第3PCだったなぁ」と思って走行すると果たして第3PCが遠くに見えてくる。そこから少々走行して第3PCにたどり着く。富士見峠を登り切って結構へとへとになっており、ボトルの中身も大分少なくなっているのでボトル2本分のポカリスエットコカコーラ割りを作る。また塩尻峠越えを控えているので補給も怠らない。

 まだ塩尻峠越えを控えているので道半ばという感じであるが、第3PCに到着したあたりから徐々に気温も下がって走行しやすくなる。まだ日が照っていて天気は大丈夫である。とりあえず復路で富士見峠越えくらいまでは天気が持ってくれることを祈る。

【第3PC〜第4PC】

 第3PCを出発して再び国道20号線を走行する。途中中央本線の踏切を越えて走行し、諏訪湖を左手に見ながら走行する。ただしそんなにはっきりと見えるわけではなく、建物の向こうに水面が見え隠れするという感じである。ここをしばらく走行して大社通交差点を左折すると、諏訪市と岡谷市を通る長い坂道が始まる。特にきついという感じはしないが、長い坂道のためスピードは出ない。

 ここを辛抱して3、4km位走行し、中央自動車道の岡谷インターを過ぎるとドバーンと勾配の急な道が始まる。塩尻峠の入り口である。フロントギヤをインナーに切り替えてヨイサホイサと上っていく。高度が上がるごとに諏訪湖が徐々にその全貌を明らかにする様をみるのが楽しい。最初の2kmくらいは結構きつい上りであり、残り1.5kmくらいはややきつい感じの上りである。塩尻峠は岡谷側から登る方がきついが、距離はせいぜい3km前後であるため、それほど長い距離ではない。それでも上るごとに巡航速度が減少していき、最後の方はインナーローのギアで時速10kmを割ってしまうこともあった。それでも坂は長くは続かないと思って上っていくと、ようやく緑色の歩道橋が見えてきて「塩尻峠」との表示を確認する。峠に到達したときはいつでも達成感があって楽しいものである。

 峠に到達したとたん、ギアをフロントからアウターに入れて、後は楽な下り坂走行である。といっても私は下りをそれほど得意としているわけではないので、せいぜい時速45〜50km程度の走行である。この下り坂は、道が広く、勾配もそれほど急というわけでもなく、自動車通行もそれほどでもないので、結構快適に自転車走行できる。結構きつい上り坂から解放されてウヒャッホウと走行していると、ブルベ参加者の方がさらに高速で爆走して私を追い越していく。これは楽しいだろうなぁと思う。

 下り坂がある程度なだらかになったところで、一台のトラックがゆっくりと私を追い越して私の前で止まる。「こんなところで停車するなんて不思議なトラックだなぁ」と思ってトラックを追い越すと、トラックの運転手が「この野郎、馬鹿野郎!!」と私に向かって叫ぶ。私にはそんなことを叫ばれる覚えがないので怖くなり、「変な運転手もいるものだなぁ」と思いながらそいつを無視してサッサと通過する。
 しばらく下り坂を快調に走行すると、途中の信号が赤になっているので、「こんなところに信号を作りやがって」と思いながら停車する。すると、さっき私に向かって叫んだ運転手が血相を変えて車から降りてきて、「おめぇらにはマナーもクソもないのか!!さっき塩尻峠の頂上付近で方向転換しただろう!!」と言い張る。私は塩尻峠の頂上付近で方向転換した覚えはないし、この運転手のトラックも確認していない。おそらく他の人と勘違いをしているのだろう。それゆえこの運転手の言っていることは全く的はずれなのだが、とにかくこいつに危害を加えられることを回避することだけを考えていたので、適当に「はぁすいません」と返答しておく。するとこの運転手は「すいませんじゃすまねぇだろう」と激高したが、そこで信号が青に変わったのでこれ幸いとばかりに脱兎のごとく自転車を駆って運転手から逃げる。ざまぁみろと思う。

 結局塩尻峠から7km少々下って高出交差点に至り、ここを右折して国道19号線に入る。くだんの変な運転手も高出交差点を右折して国道19号線を走行する。これ以上面倒を起こすのは嫌なので、この運転手のトラックを先に行かせる。このトラックそこからしばらく走行して国道19号線のパチスロに寄っていく。この運転手、子供を二人乗せていたので、子供を車中においてパチスロをしに行ったものと思われる(それとも子供を連れてパチスロに行ったか?)。

 高出交差点から国道19号線を田沢交差点まで20km少々走行する。この国道19号線、路面は多少荒れているが、下り基調なので楽にスピード走行できる。午後5時台ではあったが、道路は自動車で混雑しておらず、楽に走行することができた。
 塩尻市から松本市街地をおそらく15kmほど走行して抜けると、犀川沿いに走行する。このあたりは安曇野市になっている。広漠として遠くまで広がる犀川の風景を左手にみつつ、広い夕焼け空のもと、澄んだ空気に包まれて、時速35km位の快調なペースで自転車をこぐ。実に贅沢な脱日常空間である。こうした贅沢な時間を過ごすと、ブルベに参加して本当に良かったと思う。さっきの変な運転手のことなどすっかり忘れている。

 田沢交差点を左折してしばらく走行すると第4PCであるセブンイレブン豊科インター店に到着する。ようやくこのブルベの折り返し点に到着した。ブルベの人が1人休憩している。私もサンドイッチやヨーグルトを食べて休憩していると、ブルベの人が続々と第4PCに到着する。時を同じくしてブルベサポートの人の車が到着する。少しの間ブルベの人と歓談する。このとき午後6時ころ。
 黄昏色の空が広い。ずいぶん遠くまで来てしまったなぁとの感慨ひとしお。「これでようやく半分か」という感情が半分、「もうこのブルベもあと半分しか残っていないなぁ」という感情が半分である。復路はおそらく雨雲の接近との戦いになるのだろうが、まだ日が照っているので、おそらく天気は当面大丈夫だろうとの確信を持つ。復路は塩尻峠を越えてしまえば後は下り基調なので、それほど苦労することはない。ただとにかくできるだけ雨に降られないように先を急がねばならない。そこで、そこそこに休憩をしたあと、第4PCを後にする。

(つづく)

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posted by goiss at 01:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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