2007年02月25日

千葉ブルベ200km走行記(その3)

千葉ブルベ200km走行記(その2)から続く。なおよろしければ千葉ブルベ200km走行記(その1)もどうぞ。

【PC2〜PC3】

 さてこのPC2〜PC3までの約70kmの区間は海あり山ありの盛りだくさんの区間であり、本ブルベの山場である。私は昨年4度ブルベに参加し、延べ1500kmを走行したが、千葉ブルベのこの区間が最も変化に富んでいて、箱庭のような面白い区間である。

(1)海沿い走行

 まずは第2PCであるセブンイレブン白浜滝口店を午前11時ころ出発してずっと海沿いの道を走行する。ここから15kmほどがまず第一の山場である海沿い走行である。キューシートには色々書いてあるのだが、要は北朝夷交差点までの道のりを海沿いへ海沿いへと道なりに走行すればよい。途中現れる三叉路とかY字路は皆右側へ右側へと走行することを留意すればまず迷わない。
 
 このあたり右手に海を見て実に気分よく走行することができる。ところどころ漁港があって漁村風景を目の当たりにできる。
 自動車であれば走り飛ばして黙殺されるこういった風景を、光と風を直接体に受けながらじっくり目の当たりにできるのが、自転車走行のよいところである。目的地までの過程をじっくりと味わいたいというのであれば、自動車よりも自転車での旅の方が間違いなく適当であろう。
 
 この日気候もよくウィンドブレーカーを着ていたのでは暑いくらいである。途中に菜の花やその他様々な観賞用植物が元気に華を咲かせているのを見かける。さすが房総半島の最南端近くなると東京とは気候が違うようだ。
 
 ところどころ、みやげ物屋近辺で自動車が渋滞している。その近辺では速度を落として走行する。よくもまぁこれほど人が集まってくるものだと思うほど自動車が多い。ここら辺は、天気がいいときに気軽に海に行くときに使う場所なのだろう。ただ、ちょっと安易に自動車を使いすぎかなという気がしないでもない。
 
 途中、時速30km程度で巡行する、いい感じの5人くらいの列に追いついて合流する。一人で走行するよりも、数人で列になって走行するほうが走行の励みになるし、走行の際の空気抵抗も少なくなる。ミスコースの可能性も少なくなる。

(2)フラワーライン走行

 北朝夷交差点を右に曲がって5kmほど走行すると第二の山場であるフラワーラインである。この道は広くて自動車の走行量もそれほど多くなく自転車で走行しやすい。ここも、ところどころ現れるY字路に注意しながら道なりに走行すればいいのであまり道に迷う心配をしなくてよい。 
 このフラワーラインには傍らにいっぱい花が咲いていて実に美しい。昨年のブルベではこの近辺で雪に降られて結構寒かったのだが、今年は快晴の中を美しい花々を目の当たりにしながら時速30kmの巡行ペースで快調に走行していく。さすがに房総南端は春の訪れが早いのだろうか、2月中旬にもかかわらず結構色々な花が咲き乱れている。こういう走行をしていると自転車走行の幸せを感じる。
 
 途中、7人位のオートバイでのツーリング集団に出会う。自転車は人間の力がそのまま推進力になるので、自転車は文字通り人車一体となって前に進んでいく。そのため自転車での旅は観光であると同時にエクスサイス、即ち体を動かして楽しむことでもある。一方、推進力を機械任せにするオートバイでのツーリングは、エクスサイスの要素はなく、単なる物見湯山に等しい。このように、オートバイでのツーリングと自転車でのツーリングは、同じ旅でも全く性質・価値観の異なるものである。
 ただ、オートバイでのツーリングは、騒音と排気ガスを出して環境を損なっていくという点では、明らかに、かつ圧倒的に自転車での旅に劣るといえよう。この点は間違いない。

 フラワーラインを過ぎると再び海沿いの道を走行する。このあたり海が山に迫って右に海、左に山ないし崖という風景の中を走行する。

(3)鴨川走行

 北朝夷交差点から20kmほど走行し、国道128号線太海トンネルの手前の道を左下に入る(フラワーセンター、仁右衛門島、鴨川青年の家方面の標識あり。)。その道が県道247号線であり、この道を直進すると安房鴨川市街地である。割合アップダウンのある道を走行する。
 途中、列をなして走行していた女性がウィダーインゼリーを落とし、「ごめーん落としちゃったー」と叫ぶ。我々の列は単に偶発的・自然発生的に出来た集団であり、事前に最後まで集団で走行するという約束をなしていたわけではないので、ウィダーを落とした女性の連れの男性を残して、やはり偶発的・自然発生的に崩壊し、私は勝手に走行を続ける。
 
 集団崩壊ポイントの少し先にキューシートで示されていたY字スクランブルがあり、そこを左方向へ走行して県道247号線を依然として走行する。Y字スクランブルを500メートルほど走ると横渚交差点に出る。そこを右折すると100メートルほど先にアクアラインへの標識が見えたので、その標識のところを左折すると県道24号線である。三石山まではとりあえずここをまっすぐ行けばいいのでミスコースの恐れなく走行に集中できる。

 県道24号線、最初平坦な道を淡々と走行する感じであったが、徐々に登りになってくる。横渚交差点から4キロほど走行すると鴨川有料道路の始まりであり、このあたりから3〜4キロ位だらだらと登り坂が続く。勾配はおそらくたいしたことはないのだろうが、とにかく長い。私と私の後ろの人とともにエイサホイサと走行する。ここらあたりずっとインナーローで走行である。
 「この位の坂なら私の後ろの人は私を抜いていってくれるだろう、もう私なんか遠慮なく抜いちゃってください」、と思っていたところそうでもないので、後ろの人も結構難儀されているのだろう。
 ここでこんなにエネルギーを使うなら第2PCでもっと補給をしておくんだったと思うがそれも後の祭り、こちらがどんなにエネルギーがなくても坂は情け容赦なく迫ってくる。もし後ろの人がいなかったら私は躊躇なく適当なポイントで立ち止まって一休みするところであろうが、逆にこういうダラダラ坂で一旦立ち止まると、かえって走行再開が困難になるので、後ろの人もがんばっていることを励みにして何とか走っていく。ここは本ブルベの最大の難関であった。
 精も根も尽き果て、にもかかわらず走行を継続しなければならないという苦しい状況に追い込まれて気合でクランクを回していくと、駐車場らしきものが見える。そこで一休みしようかという誘惑にかられるが、ひょっとしてもう少し走ると料金所にたどり着き、確かそこからずっと下りだからもう少しがんばるかと思う。こういう、推進力が人間の力であることから生じるドラマがあることが、自転車の旅の醍醐味である。果たしてそこを切り抜けるとまもなく料金所であった。
 
 料金所にたどり着くも、料金箱を見つけられない。とりあえず料金所で停車してあたりを見渡すと、後方に緑色の料金箱を見つけた。そのころようやく後ろの人も料金所にたどり着いたようだった。そこで通行料金20円払う。そこから後は下り基調なのだが、既に50キロは走行しており、かつこれから三石山登りを控えているので、道の駅ふれあいーパーク君津で休憩をとる。ここでトイレと若干の補給を含めた15分程度の休憩をとって三石山ののぼりに向かう。

(4)三石山走行

 三石山へは県道24号線の脇道を右に折れる。キューシートによるとその脇道は「房総スカイライン入口より150m」とされているので、房総スカイライン入口に注意して走行すると、確かに房総スカイライン入口の表示から少し行ったところに「三石山入口」という看板があるので、そこを右手に入る。するとしばらく平坦な林道を走ったあと登りに入る。それほどきつい勾配ではないが、鴨川有料道路を走った脚には結構こたえる。ここもインナーの軽めのギアで何とか登っていく。途中若干の平坦地で脚休めするも基本的には登りっぱなし。
 
 結局2キロ位登って三石山頂上。ここで多分シークレットPCがあるだろうなぁと思っていると案の定シークレットPCがある。ここではオダックス千葉の人が甘酒を作って待機しており、かつ何人かのブルベの人が休んでいる。私も甘酒をもらってしばし休憩。ここには昨年にはなかったトイレが新設されているので早速使う。昨年はオダックス副会長がスープを作って待っていたのだが今年は副会長がいないので甘酒になったとのことである。もっとも後で家内に聞くと、この甘酒大分余ったとのことである。

 シークレットPCで若干休憩した後三石山の下りに入る。この下りはのぼりのときより急であり、しかも時折登ってくる自動車とすれ違うので、豪快なダウンヒルというわけにはゆかず、気を遣って走行しなければならない。
 
 神経をすりへらして3キロほど下りを走り、突き当りを右に曲がって国道456号線を大多喜方面へ。第3PCまで残り10kmほどであるがアップダウンが結構多く決して楽ではない。

 ヘトヘトになって老川交差点にたどり着くがここで痛恨のミスコース。ここには二つ交差点があり、キューシートには「先の信号を左折」と書いてある。私はこれを、「先に出てくる交差点」と解釈して手前にある交差点を左折したのだが、これが誤りで、実は「一つ先の交差点」と解釈すべきところだった。一つ先の交差点を左折すれば、わずか100メートルほど県道81号線を走行して第3PCの太田商店にたどり着いたのに、ここで交差点を間違えたがために登らなくてもいい上り坂を何キロも登った上太田商店のずっと先の県道81号線に出てきてしまったのである。それでもしばらく県道81号線を走行していたが、左手に出てくるはずの太田商店が全く見えず、逆に太田商店を過ぎた後に出てくる養老渓谷が出てきたので、「これは太田商店を通過してしまったな」と思う。
 そのため、県道81号線を引き返して(しかも引き返す道のりも登り基調である)午後2時半ころようやく第3PCの太田商店にたどり着く。ミスコースした距離は5キロ位だが、きつい登りが多かったので、時間にすると20分位はロスしているのではなかろうか。しかし昨年のゴール前での大ミスコースに比べればたいしたことはない。

 太田商店でトイレを借り、若干の休憩と補給をする。第2PCから第3PCまでの変化に富んだ区間を十分堪能した。残り区間の距離は50km足らず。昨年やってしまった大ミスコースをせずに淡々と走行すれば、日のあるうちには戻れることを確信し、走行を再開する。

(つづく)

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posted by goiss at 18:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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