【10月29日】(マドン)
走行距離199.1km 走行時間6:30'46 平均速度30.5km/h 最高速度60.7km/h 積算走行距離 345.8+3931.3km 最高ケイデンス131 平均ケイデンス 79
10月29日は富士チャレンジ200の日である。例によって吉田自転車さんのお誘いを受けて参加する。昨年は子供と私が参加したのだが、今年は家内も女子100kmソロに参加する。私が自転車雑誌をそこかしこに転がしておいて家内や子供に読ませ、洗脳した効果が如実に現れている。昨年は前日にビンディングシューズを忘れて東京に取りに行き、当日会場入りしたという経験があるため、今年は入念に忘れ物のないようにチェックした。それでも今回心拍測定のためのトランスミッターを忘れてしまった。心拍数は走行中のペースメーカーになり、かつこれがあると消費カロリー数もわかるので、トランスミッターがないのは不便であるが、自転車走行そのものには影響しないので、忘れ物がこの程度で済んでよかった。
子供は午前中塾に行っているため子供とともに10月28日午後から新幹線で小田原に行き、以下東海道線、御殿場線と乗り継いで御殿場に到着する。御殿場駅で吉田自転車のエディさんに迎えに来てもらって御殿場の旅館に行く。そこでは家内や吉田自転車さんのお誘いで来たほかの方々がすでに到着していて、四方山話をして盛り上がる。翌朝4時半ころ起床するので午後10時位に寝る。
10月29日朝4時半ころ起床してパンやカップラーメンなどの朝食を取る。前日の天気予報では、曇り時々雨という予報であり、天候が危ぶまれた。しかし、この時点では確かに雨が降った形跡はあるものの一応雨はおさまっている。
近くのコンビニに子供をつれてポカリスエットなどを買いに行くと、さすがにおにぎりなどの食料品は前日に富士チャレ参加者によって根こそぎ買いあさられたようである。富士スピードウェイで何かイベントがあるごとにこのあたりの店はその恩恵を受けるのであろう。来年からはF1が富士スピードウェイで行われることになりここはその恩恵も受けるのだろうが、その場合F1が来た場合F1に伴い来る人々をどうやって収容するかが課題となろう。
午前6時に富士スピードウェイが開門となるため、午前5時半ころ出発する。ところが会場に至るまでの道が大渋滞している。さすがに2000人から参加するイベントに一気に人が集中するとこうなるのだろう。それでも無事に会場に到着し、選手受付を済ませるとあとは適当にその辺をぶらぶらしたりする。天候は雨どころか日が差しており、だんだん暖かくなって、当初予報の曇り時々雨どころか、晴れで絶好の自転車日和になりそうである。結局この日は終日晴れ時々曇りという感じの自転車日和となった。今回は吉田自転車のつくった「Team Goiss」のジャージを着て参加する。赤と黒を基調としたデザインで結構目立つ。
午前8時15分に子供が参加しているキッズ1周の部スタートである。前回子供は平ペで参加していたが今年はビンディングペダルでの参加である。さすがにビンディングペダルの威力はすさまじく表彰台にこそ上がれなかったがそれに近い成績を収めることができた。「スタートダッシュは良いが坂道で体力を使い果たしてバンバン抜かれ、ほうほうの体でゴールインするんだろうなぁ」と思っていたところ、思わぬ好順位でTeam Goissのジャージを着た子供がゴールに走りこんできたので肝をつぶした。
そうこうしているうちに間もなくスタートの時間である。スタート地点に並んで午前9時のスタートを待つ。今年も目標は7時間以内の完走で、これはまず大丈夫だろうが、昨年よりもどれだけ時間を縮められるかである。
午前9時にスタート。最初サイコンの調子が悪いのでそれを調整しつつゆっくり走っていたが、サイコンの調子に目処がついたので本来のペースで走る。昨年は参加者が多く、スタート後早い周回で落車があったが、今年は参加人数を絞ったせいか比較的落ち着いて皆走っている。
それでも午前中私の目の前で1件落車があった。ホームストレートに入った近くで、走行中の自転車の右側を列車(一列になって快走している自転車群ですな。)が通り過ぎようとしているところ、快速列車に抜かれた自転車と快速列車に乗っかっている自転車が接触したのである。快速列車に乗っていた自転車がひょいと跳ね上がって「パーン」という爆裂音がした。落車の余波を避けて走行を継続する。おそらく列車に遭遇したことのない人がいきなり列車に遭遇し、あせってふらふらしてしまったところ接触してしまったわけですな。こういう場面には結構遭遇している。特に自転車初心者の両脇を快速列車が通過していく場合がヤバイ。富士チャレのような大人数の参加するイベントは、自転車エキスパートばかりでなくそれほど経験のない人も参加するので、自転車に慣れた人はその辺のところを慮ってもらいたいものですな。
午前中は平均時速34kmペースで快走。特に今年はコース半ばの登り坂で昨年より快走できている。平地走行ではさほど早くなっていないと思うが、登り坂での走行に今年は進歩があったと思う。しかしそうはいってもこの坂結構大変で、一応周回数を意識して走っているが、この坂での走行に集中していると周回数の記憶が飛んでしまう。サイコンのAuto Lap機能を使うべきだったか。
そういうわけで走行距離が大体100km位に到達したところで多分22周しただろうと判断し、一度ピットに入る。昨年は一度もピットインせずに周回し、何とか7時間以内に200kmを完走したが、今年は一度位ピットに入る余裕がある。トイレに行ったり補給食のパワージェルを食べたり水をくんだりして15分位休み、午後の走行を開始する。とりあえず半分は終了したわけで、これを同じことをもう一度繰り返せば終わりという安心感はある。100km走行した後なのでそれ相応に消耗はしているが、午前中より楽なペースで行って余裕で完走できるので安心して午後に臨む。
ピットから走行を再開すると、ソロ100kmを終えた人々がコースアウトするため、コースで走っている人が少なくなる。一足先にソロ100kmを終えたTeam Goissジャージの人の声援を受けて非常に励みになる。
ヤフーBBのチームの人が引いている快速列車が来たので、それに乗って快走する。プロのロードの選手およびこれに順ずるスキルのサイクリストからなる列車に乗るのは難しいのだが、この列車は、引いている人はプロだがみんなに楽に走ってもらえるよう比較的ぬるめにペースを設定してある列車のため、楽に走行できる。特に午後からホームストレートで向かい風が吹いてきたので列車に乗って大分楽をすることができた。列車に乗れば空気抵抗を避けて走行できて楽であるし、何よりみんなと走って楽しいなという相乗効果がある。
こうして快速列車に乗って楽に走っていたのだが、途中で若干足がつってきたので残念残念と思いつつも列車を降りて一休みしボトルのポカリスエットを飲む。足がつった場合には電解質飲料を飲んで一休みするのが私の対応策である。快速列車がとおり過ぎてしまったため単独での走行をせざるを得ない。若干ペースは落ちる。
ホームストレートで向かい風が吹くため、午前中ほどペースよく走行するというわけにはゆかない。それでも、昨年は残り10周位のところでは下り坂では楽をするため足を動かさず、登りではフロントインナーギアに入れても時速10kmを切るという惨憺たる出来であったが、今年は残り10周を過ぎても下り坂でもここぞとばかりにこぎまくり、上り坂も前半とそれほど変わらないペースでフロントアウターに入れてこぐことができた(だから昨年のように時速10kmを割ることはない)ので、昨年と比べるとそれ相応の体力的進歩はあったと思っている。しかしそうはいってもサイコンの表示する平均速度は徐々に下がってきている。それでも意地でも平均速度30kmは切らないようにする(もっともそれは、比較的楽な目標ではあったが。)。
午後になってまた落車に遭遇する。100Rと呼ばれるカーブを曲がってゆるい上り坂に入るところで、バランスを崩してよたよたした自転車が隣で走っていた自転車にぶつかり、ぶつけられた自転車がひっくり返った。走行中集中力が切れるとこういう事態が生じるので、私も集中力を切らさないように走らねばと思う。200km近く走る中では疲労のため集中力が途切れる場合があるので注意しなければならない。
サイコン走行距離が190kmに迫るにつれ、そろそろ44周完走かなぁと思う。だが例によって私の記憶している周回数がおぼつかない。とりあえずこれで44周走っただろうと思われるところまで全力で走り、あと保険のためにゆっくりゆっくりもう1周走り、ピットインして会場に設置してあるパソコンの周回検索で私の周回数を確認する。主催者が配布する計測チップが自転車につけてあるので、周回数は計測チップからコンピューターに送信され、参加者は会場にあるパソコンで周回数を検索できるのである。ところがそれによると、まだ43周しか出来ておらず、もう1周しないと完走にならない!!慌ててもう一周走る。終了15分前にピットが閉鎖され、それまでにピットインしないと最後までサーキットを周回しなければならなくなるため、それまでにピットインしようと全力で走り、何とかピット閉鎖までにピットインし、それをもってゴールとする。
終了15分前(つまり、開始から6時間45分)にゴールしたので「これで今年のタイムは6時間45分位だから、昨年と同じくらいかな」と思い、44周したことを確認しようと思ってパソコンの周回検索をしたところ、44周6時間45分ではなく、44周6時間33分10秒となっている。おそらく先に周回検索をしたときに既に44周していたのだろうが、そのときは最終周回はまだ周回検索にカウントされていなかったために、先に周回検索とき43周と表示されたのだろう。そうすると、先に周回検索をしたあとにした1周はおそらく余計なものだったと思われる。まぁいずれにせよ、昨年よりも若干よいタイムで走行したことには違いない。今年は途中ピットインが入ったので、実際に走行した時間はもう少し少ないと思う。
富士チャレンジ200km全行程を時間内に完走し、ヘトヘトにはなったが極めて強い達成感を味わう。走行を終えてとりあえず富士スピードウェイ駐車場のチームゴイス基地に戻る。エディさんがつくってくれたココアを飲むと人ごこちついて腹が減ったので、会場にもどって計測チップを返し、肉マンとフライドポテトを買って戻る。肉まんとフライドポテトあわせて600円!! 高いがうまかった。しかしこの値段は富士チャレ200の会場だからこそ許されるのであって、通常はこれは許されないであろう。
そんなこんなで一区切りついたところで富士スピードウェイから撤収する。帰路心配された交通渋滞は殆どなく東名高速道路にのる。東名高速道路は一部渋滞箇所はあったものの、中央高速道路と異なり、自動車の流れが全く停止して動かない、という事態はなかった。途中海老原サービスエリアで夕食をとったあと無事吉田自転車前に帰着。その後エディさんに車で家まで自転車ごと送ってもらう。今回も無事楽しく自転車で遊ぶことができてよかった。来年もソロ200kmを時間内に、しかも今年よりも早く完走できるようせっせと自転車に励むこととしよう。
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