私は週末に100km程度自転車で走ることが多いのだが、今日はちょっとのどの調子が悪くてだるいので自転車走行は避けることにする。午前中天気がよく暖かかったので家内と子供が自転車で外出していたが、途中で雲行きが怪しくなりかつ気温も下がったので帰ってきた。そういうわけで今日は家で昼寝をしたりジャズを聞いたり本を読んだりしてのんびり過ごす。
【The Diamond Five / Brilliant!】
シーズ・スリンガー(pf); シーズ・スモール (tp, flh, v-tb ); ハリー・ヴァーベク(ts); ジャック・スコールズ(b); ジョン・エンゲルス(ds)
1. ジョニーズ・バースデイ 2.ルーインド・ガール 3.ルトゥリ 4.ライニング・アップ 5.ニュー・ボーン 6.モノシル
1964年の作品。ダイヤモンドファイブはオランダのジャズグループ。2002年に紙ジャケCDで販売されたが、あっという間に廃盤と化し、ヤフオクや中古CD屋で高値がついていた。再発が待望されていた作品である。演奏はクセがなくクールな感じで全体的にまとまっている。リズムセクションがしっかりしていて安心して聴ける。3曲目が白眉と思われる。哀愁感のある曲調にのってクールなアドリブが続く。各自の演奏にはそれぞれ見せ場があってキメのフレーズを繰り出し、なかなかかっこいい。演奏時間も40分に満たず、サクっと1枚聴けるので便利である。
【Omnibus One / Ernst Glerum】
Ernst Glerum (pf, b); Clemens Van Der Feen (b); Owen Hart Jr. (ds); Han Bennink (snere-drum)
1. More or less serious 2. Omnibus 3. Dimples on the beach 4. Locate 5. Everlasting soul 6. Naima 7. Fly over 8. Engineous 9. Pippin’ 10. Slam blues 11. Cement
輸入盤。2004年作品。これは傑作である。一部玄人以外に全く知名度がないがジャズ素人の方がたまたまこのCDを見つけることがあっても安心して聴けると思う。ジャズを専門に扱う店に売っている(例えば、ディスクユニオンなど)。このアルバム入荷するとすぐ売れてしまい、タイミングを逸すると入手が困難になる。見つけ次第買いである。Ernst Glerumはオランダのピアニスト兼ベーシストであり、この人がピアノを弾くときはピアノトリオ、ベースを弾くときはHan Benninkがスネアドラムとなり2ベース体制の演奏になる。オランダは密にヨーロッパのジャズ大国かもしれない。
お勧めは1曲目、3曲目、5曲目、8曲目あたり。1曲目タイトな左手のリズムにのって延々と続くアドリブ演奏がかっこいい。3曲目重いベースのイントロからスッと入ってくるリリカルなメロディーがたまらん。これでもかこれでもかと美メロが哀愁のツボを刺激する。4分26秒目あたりに山を持ってきて盛り上げ、最後フェードアウトするがごとく余韻を残して静かに終わっていく。完璧な演奏というのはこういうものだろう。5曲目美曲。特にサビの部分に歌心があってきれいである。私はこのアルバムのベストトラックとして推す。しかし気分によっては3曲目をベストトラックに推すかもしれない。基本的に粒よりピアノなのだが、時折見せるリリカルな表情が美しい。途中からテンポがかわってノリノリなる瞬間がかっこよく、ドラムスがいい仕事をしている。8曲目もノリのよいアルコとブラシが楽しめる。途中で「イエァ」という演奏者の声が入っていて調子のよい演奏であることがわかる。フォーマットは地味であるが演奏は結構熱い。他の曲も適宜聴くと楽しい。
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posted by goiss at 00:12| 東京 ☁|
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